数年前に初めて読んだこの物語を、最近ふとしたきっかけで再読することになりました。そこで、外国人として日本語の読解力が(ほんの少しではありますが)当時より向上した今、改めてレビューを書いてみることにしました。
誤解を軸に展開する物語は、時に読んでいて少々もどかしく感じられることもあります。しかし、本作に関しては、そうした人間関係の機微や展開の描き方が、実に見事だと感じました。ヤンデレ というテーマも、今日に至るまでその人気は衰えることなく、文化的な存在感は広がり続けているように思われます。それだけに、物語が途中で打ち切りとなり、結末が描かれることなく未完に終わってしまったことは、実に残念であり、少なからず落胆させられることでもありました。