概要
孤独だった少年は居場所を見つける。一匹の魚が優しく見守るその店で。
中華風な架空の国・湖藍国。ここの筆屋で働く少年涛淳(タオチュン)は、師匠より貸出期間が過ぎた一本の筆の回収を頼まれる。
「師匠、この人何処に住んでいるのかわかりません」
「それを調べるのもお前の仕事だ。筆と貸し賃を回収するまで店への出入りを禁じる」
「そんなぁ……!」
唯一の手がかりは名前と『色命数士』という職業のみ。涛淳は今日も美しい水都の町を歩いて筆の回収に向かいます。けれど師匠が筆の回収を強制するのには、お金以外の目的があったのです。
【短編読了済の方へ】
関連作品・中華風FT「月桂の筆」はこちらになります。
https://kakuyomu.jp/works/16816927862618128357
水都を舞台に命の色を司る『色命数士(しきめいすうし)』の青年たちが繰り広げる
「師匠、この人何処に住んでいるのかわかりません」
「それを調べるのもお前の仕事だ。筆と貸し賃を回収するまで店への出入りを禁じる」
「そんなぁ……!」
唯一の手がかりは名前と『色命数士』という職業のみ。涛淳は今日も美しい水都の町を歩いて筆の回収に向かいます。けれど師匠が筆の回収を強制するのには、お金以外の目的があったのです。
【短編読了済の方へ】
関連作品・中華風FT「月桂の筆」はこちらになります。
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水都を舞台に命の色を司る『色命数士(しきめいすうし)』の青年たちが繰り広げる
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!筆職人の美貌の弟子は貸し筆を回収しに出かけた。でも、簡単にはいかなくて
主人公の涛淳は、『命数筆』という不思議な筆をつくる職人の弟子。
彼は、師匠から貸し筆とその貸し賃を回収してくるように命じられます。
借主のもとに出かける涛淳ですが、簡単には回収できない事態が……
本作は、中華風の世界を舞台にしたファンタジー小説です。
この世界には『色命数士』という『命数筆』を使って、不思議な力を使う人たちがいます。
涛淳が貸し筆と貸し賃を取り立てるのも、この『色命数士』から。
この『色命数士』の設定がしっかり作りこまれていて、短編とは思えない読みごたえがありました!
師匠がいい性格してて、わたし好みでした(笑)
涛淳もただの美少年じゃなくて……
本作がお気に召したら、同…続きを読む - ★★★ Excellent!!!貸筆の回収に出かける美少年登場!筆が導く美しい色の世界をご覧あれ!
筆職人である師匠に「貸筆」の回収を命じられた少年、涛淳。
筆とは、どうやら『色命数士』と呼ばれる特殊な職に就く人々が使うもののようです。
早速、涛淳は筆の行方を求めて、色命数士達の修行場へと向かうのですが……。
とにかく、すごく楽しいお話です!
涛淳の意外な正体に、『色命数士』が見せる術の見事な色彩美。
コミカルなキャラクターたちの掛け合いと鮮やかな色彩の世界が、あっという間に読者を惹きつけます。
特に、長編『月桂の筆』を読まれた方には、この短編はご褒美以外の何物でもありません。
この短編に興味を持たれた方は、是非『月桂の筆』も堪能いただければと思います。
美青年たちが描く、めくるめく色…続きを読む