愛ってこう言う事なんだなと

読み進めて、完読したのは少し前のことなのですが、胸の内にある感情をまとめきれなくてレビューが遅くなってしまいました。

ベンジャミン、ハンナ、グレッグ
片田舎の穏やかな街で、少しずつ彼らの心が通わせられていく過程が、その描写が見事です。都合よく無いんですよね。ちゃんと、いろいろな出来事を乗り越えて友情が築かれていきます。

後半、ベンが戦争に行くことになって、グレッグが「俺も行く」と言う場面は感極まるものがありました。そんな最高の友であるグレッグさえ、戦場で人間らしさを失っていく姿は悲惨ですが、ベンはそれでもグレッグを見捨てない。ハンナに対しても同じで、彼らの心に灯った友情は失われないんですよね。こういうことを、愛と呼ぶべきものではないかな。
文章になりきれていませんが…心が強く揺さぶられ、最期にしんとした暖かさが残る作品でした。書いていただき、ありがとうございました。

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