表現が

とても綺麗な物語でした!
主人公は胸の内に熱いモノを秘めているのですが、描写や間の取り方に透明感を感じるため、主人公の激情描写も自然と受け入れられる素敵な描き方です!

中華風ファンタジーだから、後宮ファンタジーだから、というわけではないと思うのですが、掛け合いも含めたキャラの言葉が魅力的と感じます。
掛け合いであれば動作が思い浮かび、ポツリと囁かれた一言ならば情景が思い浮かぶように、つくられた言葉ではなく、その世界にいるキャラが自然と息をはくように綴られているような感覚を覚えました!

短編ということで一つの題材を取り扱っていますが、そのテーマもこの作品の透明感に一役買っており、どのように締めくくるかとても興味をそそられる作品です!
そんな静かな夜に読み耽るにぴったりな物語。みなさんも覗いてみてはいかがでしょうか?