閑かな部屋。畳の匂い。それが、私にとっての『森』
- ★★★ Excellent!!!
以下はこの小説を読んで、私の中で見えた風景です。
しじま。カーテンの隙間から差し込んだ陽の光で埃がキラキラと輝いている。それを一人でぼうっと眺める、穏やかで陰のある、閑かな昼下がり。
ここがばあちゃんと過ごした、平和な世界。守りたかった『森』
小さくなってしまったあなたは、尚も美しく、私に寄り添ってくれているようで。
ばあちゃん、いかないでよ……
離れがたかった。
ばあちゃんを、手放すことなど到底できなかった。
そんなこと考えられなかった。
あってなるものか。
だから呑んだ、あなたを。
私のよりどころのあなたを。
ばあちゃん、あなたの骨の味は、とても優しかった。
染みるような暖かさだった。
ありがとう。
ずっとあなたに支えられた。
そしてこれからもよろしくね、ばあちゃん。
※感想レビューです。作者さん、相応しくなければ編集するので教えて下さい。