人が壊れていく様を、初めて美しいと思った。

残酷で狂気に満ちています。
特にBLのシーンは抵抗感がありました(今でも抵抗があります)

ですが、読み進めていくと、単なる猟奇的な小説でないことに気がつきます。

最新話まで読みました。
辛い、そんな言葉では収まりきらないほど心の中がぐちゃぐちゃになりました。
兄のせいで瞬の良心も、道徳も、ささやかな幸せを願う気持ちもズタズタになりました。

だけど、この魅力は何なのか。
兄弟の過去が明かされていくうちに、何がそこまで兄を狂わせたのかが少しずつ分かっていきます。更に、現在進行形で兄弟は壊れていきます。

それに対し私が抱いた感想は、「美しい」でした。
同情でも、嫌悪でもなく、絶対に肯定してはいけない彼らの在り方を、何故か美しいと感じてしまった。

その理由を問われても、今は答えられません。
これから読み進めて、答えを探していきたいです。