後世に伝えたい一作

 戦争という生と死の間にありながら前向きに青春を謳歌した青年達の物語。なぜ彼らのような好青年が命を無駄に投げ出さなくてはならなかったのか、罪もない市井の人々が惨たらしく命を落とさねばならなかったのか。
 作者の筆は酸鼻な場面も決して逃げずに描写している。私達も記憶を風化させてはいけない、伝えていかねばならないと読みながら強く思った。二度と悲しい戦争を繰り返さないために。

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