エピローグ

 いかがでしたか。


 今回は叙述トリックがたくさん使われましたのでまとめます。


 かおるが女性。

 (性別誤認、難易度1)


 葉桐はぎりが女性。

 (性別誤認、難易度2)


 視点が、あかねではなくひかり

 (人物誤認、難易度3)


 加賀かがかがみ部長が同一人物。

 (人物誤認、難易度4)


  鏡部長が悪人。

 (性格誤認、難易度5)


 すべてお見通しだったというかた――おめでとうございます。すでにわたしの術中にハマっていますよ。


 えっ、どうしてかって?


 そ・れ・は・ですね――最後の『性格誤認』は、なんのトリックでもありません。わたしがそれらしく表現した嘘。そう、これが『信頼できない語り手』と呼ばれる有名な叙述トリックの手法です。



 みなさん――保科茜にはくれぐれもご注意ください。



                    了

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触らぬ神に祟りなし 三夜間円 @tukisiroro

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