このラストシーンは、まったく予想できませんでした

優美、絵里、健太、三人のエピソードからなる物語。
三者三様の人生模様が重なったとき、驚きと感動に包まれます。
そして一番の衝撃は、妖精(あやかママ)の正体が明かされた瞬間!誇張抜きに叫びます、驚きすぎて。
ヒントは出てたし、明かされてみれば確かにもうこの答えしかないはずなのに、なぜ読んでいる途中で気づけなかったのだろう。作者様の術中にすっかりはめられてしまいました。
優しく温かな面を見せながらも、同時に現実の辛さややるせなさも描かれた作品。それでも読んだ後は、希望が胸に宿ります。登場人物がみんな完璧じゃないところが、人間らしくて愛おしいです。特に健太のエピソードがスカッとしてかっこいい。おすすめです!惚れます!
最後にとても個人的な嗜好ですが、広島弁ってとてもいいですよね。特に女性が話す広島弁にはなんともいえない可愛らしさがあると思います。なので是非、この作品を読んで広島弁の魅力を堪能してほしいです。

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