構成の妙。

「死に戻りカウンター」という不思議なガジェットが出てくる本作はすばらしいSF青春小説でした。運の乱気流という不運が重なる体質の少年と死をキャンセルできる死に戻りカウンターを得た少女の物語です。視点が途中で反転して物語の見方がガラリと変わる構成も良かったです。ふたりにとってこの物語がどのように映っているのかという差分が物語に奥行きを与えています。