弥生ちゃんと弓の魅力がぎゅっと詰まってます。

主人公は朝倉弥生ちゃん。就活中。いつも通る神社で神谷ゆり子さん(超美人)の弓を引く姿に魅せられ、弓道に惚れこみます。そして白いキツネさんから、この吉備の神社に「退魔の射手」として就職するよう、命じられます。

「退魔」というからには、悪しき存在が潜んでいるということなのですが、実はその存在のせいで、弥生ちゃんはかつて親しいものたちと不幸な別れをしていました。この世を襲った悲惨な事件についても徐々に語られていき、退魔の射手にゆだねられた仕事が明らかになっていきます。

この弥生ちゃんの明るいパワーが半端ありません。決して馬鹿明るい子ではなく、「柔らかな陽だまり」のような子です。中盤、暗い展開が続くのですが、常にこの弥生ちゃんの明るい暖かさが物語を支え続けます。

弓道の雰囲気にあこがれている人、面白いですよ。読んでみてください。