殺し屋が見る、世界中の日常のワンシーン。

好きで続けている仕事ではない。
だが、世に求められ、それに見合う能力を有するならば、与えられた役割をきっちり果たす。
仮令、罪の血の池に頭まで沈んでしまうことになろうとも――。

憑依して人を殺す、刑務所内専門の殺し屋。
復讐しなければ立ち行かない、弱者の叫び。そんな彼の、世界中の日常を切り取った物語。

食事、観光地、歴史、文化、宗教、政治、言葉、行き交う人々、住まう土地…
日常のそばにある闇に身を委ねながら、さまざまなことを感じ思う殺し屋の心。
何が罪なのか。何が善なのか。
あなたは何を感じるだろうか。

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