キャンペーン7話 【Menu:ベジタブルブーケ】

【Menu:ベジタブルブーケ】

推奨冒険者レベル:11


冒険者たちが冒険者ギルドにいると、メルグから指名で依頼が入ります。

手紙が冒険者ギルドの職員から渡され、依頼の内容は下記の通りです。

「今回の依頼は、本命となる依頼への試金石だ。シガヒ森林とカロロッポの滝を越えた、グンニーバ火山地帯の手前にある温暖なエリア。

そこに存在するとされている、『ベジタブルブーケ』の採集を依頼したい。

『ベジタブルブーケ』は多種多様な野菜が集まって1つの植物となっているのが特徴だから、見ればすぐに分かるはずだ。

現地は植物系の魔物が多いので、注意するように」


ベジタブルブーケについては、目標値15以上の《見識判定》に成功した場合か、もしくは冒険者ギルドの図書館で目標値11以上の《文献判定》に成功した場合に分かります。

『ベジタブルブーケとは、多種多様な野菜が集まり1つの植物となった、特別な野菜です。

これ1つがあればサラダができ、かつて魔法文明の時代にはこの野菜を結婚の申し込みに使われたともされています。

この植物は生育のために多大な栄養と温暖な気候を必要とし、そのため特定の地域でしか生育できません』

と分かります。


ベジタブルブーケを探しに行くにあたり、現地までは途中までは馬車で2日、残りは徒歩で6日の距離になります。

徒歩での移動中は1日に1回1d6を振り、下記の『イベント表』に対応したイベントが発生します。


イベント表

1:寂れた集落を見つけました。現在は誰も住んでいないようです。安全な寝床を確保できました。

2:綺麗な湖と、その畔に立つ一軒のコテージを見つけました。しかし寂れており、現在は誰も住んでいないようです。

《探索判定》に13以上で成功すれば、湖の中に木箱が沈んでいるのを見つけられます。回収するとワインの瓶が1本入っています。

エチケットは無事であり、《宝物鑑定判定》に11以上で成功すればそれらがユーシズ魔導公国で作られている『マギヴァイン』というワインだと分かります。

100年以上前のワインであり、時価では1本800ガメルの価値があるでしょう。

3:古そうではありますが、手入れのされた神殿を見つけます。

《見識判定》に9以上で成功するか、プリースト技能を持っている場合、紋章からこの神殿が樹神ダリオンの神殿だと分かります。

エルフの男性神官がおり、冒険者たちに休息の場を提供してくれます。安全な寝床を確保できました。

4:古く、朽ちた神殿を見つけます。

《見識判定》に9以上で成功するか、プリースト技能を持っている場合、紋章からこの神殿が狂神ラーリスの神殿だと分かります。

何十年も、もしかすれば何百年も昔に滅ぼされたのであろうそこですがが、《探索判定》に13以上で成功すれば祭壇の下に隠し扉を見つけられます。

隠し扉を開けるとそこには宝箱があり、特に鍵もかかっていないようです。

宝箱の中には『携帯神殿』が入っています。

5:湯気立つ泉を見つけます。要するに温泉です。

近くに小川が流れており、この泉と合流することで適温になっているようです。

フォレストコングも入っています。

6:崩壊し、朽ちた集落を見つけます。

何の襲撃によるものかは定かではありませんが、人々の白骨化した遺体が連なり、一部には朽ちたロープの真下に白骨化した遺体がありました。

骨を触ると崩れてしまう程古いものです。

一応は屋根と壁が残っている家もあり、雨風は凌げます。


森林地帯を越え、滝を越え、その先に火山地帯が見える『ソコ』が、目的地です。

見渡す限りの平原には、植物系の魔物があちこちうろついています。

とはいえ、ほとんどは冒険者たちには興味を持たずに勝手に光合成に勤しんでいます。

ベジタブルブーケを探すならば、すぐに見つかります。

巨大な野菜の集合体にしか見えないそれこそ、ベジタブルブーケです。


しかし、それを狙っているのは冒険者たちだけではありません。

オーガ種の蛮族の群れが、今まさにベジタブルブーケを刈り取ろうとしています。

《魔物知識判定》に成功すれば、それが『オーガウォーロード』と『オーガバーサーカー』だと分かります。

※オーガウォーロードについては、ルルブⅢの347貢。もしくはモンストラスロアの92貢を参照。

※オーガバーサーカーについては、ルルブⅢの346貢。もしくはモンストラスロアの89貢を参照。

1対のオーガウォーロードと冒険者の数-2体のオーガバーサーカーとの戦闘です。


戦闘終了後、ベジタブルブーケを採取し納品すれば、再びVIP車両へと通されます。

メルグも共に席に座り、ダイナが用意したサラダを食べます。

ドレッシングはかけられず、塩が僅かにかけられているだけの、シンプルなサラダ。

食べればかつてないほどの瑞々しさと、そこから溢れる野菜を煮詰めたスープかの様な旨味が舌を襲います。

これが最も特別な野菜、ベジタブルブーケなのです。


サラダだけ、しかし確かな満足感のある食事の後、メルグが切り出します。

「よろしい。それでは最後の依頼を君たちにしよう」


成功報酬:10000ガメル+次回の冒険までの追加:80000ガメル

経験点:40000点

成長回数:20回

アビスシャード:15個

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