キャンペーン6話 【Menu:フェアリーテイル】
【Menu:フェアリーテイル】
推奨冒険者レベル:9
冒険者たちが依頼を受けるために冒険者ギルドへ行くと、何故かやけに人が多いです。
職員に聞いてみれば、高難易度の依頼が残ってしまい、多くの中堅未満の冒険者たちが依頼に行けずにいるためだということです。
残された依頼を見てみると、その中に珍しい依頼があります。
依頼者はヴァンニク。人族でも、蛮族でもない、妖精の一種です。
ヴァンニクについて知りたければ、《魔物知識判定》に成功する必要があります。
※ヴァンニクについては、ルルブⅢの414貢。もしくはモンストラスロアの181貢を参照。
依頼の内容とは、「私たちの住むカロロッポの滝の近くに、『グランガチ』が棲みついてしまった。命が脅かされており、助けて欲しい」というものです。
グランガチについて知りたければ、《魔物知識判定》に成功する必要があります。
※グランガチについては、ルルブⅡの435貢。もしくはモンストラスロアの175貢を参照。
冒険者たちがヴァンニクからの依頼を確認すると、そこに“商公女”サラが現れて声をかけてきます。
「その依頼を受けるのなら、丁度良かったわ。同時になるけど、私からの依頼をまた受けて欲しいの」
サラの依頼の内容とは、ヴァンニクたちの住処の近くに存在しているという『妖精たちのスープ』と呼ばれる液体を取ってきて欲しいというものです。
依頼を達成したならば、彼女はそれを食道楽列車メルグに持って行くとのことです。
ヴァンニクとサラの依頼を受けるために現地へ行くならば、森の中で整備された道を行くのに馬車で3日。
その後整備されていない道を徒歩で4日かかります。
道中イベントはありませんが、移動日数があるため食料の準備は必要でしょう。
ヴァンニクたちの住処に辿り着くと、依頼を出したヴァンニクが出迎えてくれます。
そして依頼の内容の通り、グランガチが彼らの住処の近くにある温泉の湖に棲みついてしまい、度々襲撃してくるため危険であるので討伐して欲しいとのことです。
また、サラの言う妖精たちのスープについては、まさにグランガチの棲みついている温泉の湖こそが妖精たちのスープ、『フェアリーテイル』であると教えてもらえます。
「フェアリーテイルとは、自然が生み出した天然のスープの事です。水の流れに巻き込まれた多種多様な動物たちが沈殿し、そこに地熱が熱を加える事で何年何十何百年と時間をかけて出汁を取り続けています。その存在は妖精が生息するような秘境にしかないため滅多に見る事も知る事もできず、数少ない知り得た人族の証言も法螺話と扱われた事から、『フェアリーテイル(御伽噺)』と呼ばれています」
ヴァンニクの案内でグランガチの棲むフェアリーテイルへ向かうと、そこには凶暴な水の主グランガチがいます。
戦闘開始となりますが、この時ヴァンニクは安全な場所まで逃げていきます。
戦闘終了後、戦利品判定を終えたらグランガチの死体はゆっくりとフェアリーテイルの底に沈んでいきます。
そうして、彼もまた数多の出汁の1つとなっていくのです。
グランガチの討伐をヴァンニクに報告すると、喜んで貯め込んでいたガメルを報酬として渡してくれます。
帰還してサラにフェアリーテイルを渡すと、冒険者たちに報酬を渡してくれ、そして共に食道楽列車メルグへ連れて行かれます。
食道楽列車メルグにサラからフェアリーテイルを納品されると、サラと冒険者はVIP用の食堂に通されます。
しばらく待つと、“総料理長”ダイナが温めたスープを持って来てくれますが、その際に同行しているサングラスをかけた男性がいます。
彼は「あの伝説のスープをよく持って来てくれた。俺様がこの列車の“車長”メルグだ」と名乗ります。
メルグに対して《魔物知識判定》に成功すると、彼が『オニクスバジリスク』であると分かります。
※オニクスバジリスクについては、ルルブⅢの348貢。もしくはモンストラスロアの94貢を参照。
メルグはそのまま席に座り、冒険者たちに感謝しながらスープを味わいます。
冒険者たちにもスープを奨めてくるので飲むと、幾重にも重なった複雑な旨味が舌の上で爆発し、豊潤な香りが鼻腔を抜けていきます。
一瞬にして様々な食材や太古の生物のイメージが浮かぶそれは、まさにこの土地の歴史そのものが味となったようです。
スープだけしかない食卓ですが、その満足感は計り知れないでしょう。
こうして冒険者たちは、遥か太古からの旨味を味わったのでした。
成功報酬:8000ガメル+次回の冒険までの追加:58000ガメル
経験点:25000点
成長回数:12回
アビスシャード:6個
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