キャンペーン4話 【Menu:クラッシュベア】

【Menu:クラッシュベア】

※推奨冒険者レベル:6


その日の朝、冒険者たちがいつもの様に冒険者ギルドへ向かうと、1人のエルフの女性が話しかけてきます。

「貴方たちが今評判の冒険者たちね?ちょっと依頼をしたいのだけれど?」

彼女を冒険者たちが知っているかは、目標値8で《見識判定》に成功する必要があります。

《見識判定》に成功すれば、彼女がこの国で“商公女”と呼ばれる、第5王女のサラであると分かるでしょう。

サラは冒険者たちを品定めするように見渡すと、「『舞い踊る革命団』とどっちにしようか悩んでたけど、貴方たちに決めたわ」と、依頼をしてきます。

依頼内容は、「シガヒ森林から近隣の村近くまで出て来た、グリズリーと思われる熊を討伐して欲しい」というものです。

グリズリーは2日前に出没したとの事で、村から早馬で伝令が届いたのが今日の早朝ということです。

幸い、まだ人には被害は出ていませんが、既に家畜が襲われており、人が襲われるのも時間の問題とされています。

また、サラはグリズリーを討伐したら、停留している食道楽列車メルグに持って行き、メルグと友好関係を築くための一歩とすることを考えているため、討伐したら肉を回収して欲しいとも頼んできます。

グリズリーに関しては、《魔物知識判定》に成功すると分かります。

※グリズリーについては、ルルブⅢの358貢。もしくはモンストラスロアの106貢を参照。

依頼を受けると、既にサラの手で馬車が用意されており、その馬車で現地の村へ行くことになります。


現地の村には馬車で3日ほどかかり、到着すると既に村は新たな被害を受けています。

家畜小屋が破壊され、ほとんどの家畜が食べられてしまっているのです。

村人によれば、最初の家畜の被害は家畜小屋から出していた豚が襲われた程度でしたが、2日前に家畜小屋の壁を破壊されてからは毎日直接豚たちを家畜小屋に食べに来ているとのことです。

また、熊を目撃した村人は、「あれはグリズリーじゃない。もっと強い、本当ならこんな森から出た所には出ない奴だ」と言います。

グリズリーより強い、熊型の魔物について知りたければ《魔物知識判定》が必要です。

成功すれば、それが『クラッシュベア』であると見当が付くでしょう。

※クラッシュベアについては、ルルブⅡの398貢。もしくはモンストラスロアの108貢を参照。

村に家畜はもうおらず、次の襲撃では人が襲われるでしょう。

クラッシュベアの足取りを追うならば、襲われた家畜の血の跡が村の外────シガヒ森林へと続いています。

森へ入るとしばらくは血の跡が続いているので辿りやすいですが、途中で骨だけが残されそこから先には血の跡はなくなってしまっています。

しかも獣道になっているのですが、二手に分かれています。

《足跡追跡判定》に目標値12以上で成功すれば、そのまま迷うことなく足取りを追えるでしょう。

失敗した場合は誤った方に進んでしまうことになり、進んだ先の広場には豚を飲み込んでいる花があります。

これはクラッシュベアが村を襲撃した際に、家畜小屋から逃げ出した豚を捕まえて食べているのです。

この植物の正体が知りたい場合は、《魔物知識判定》が必要です。

《魔物知識判定》に成功すれば、この植物が『ブラッディーペタル』であると分かります。

※ブラッディーペタルについては、ルルブⅠの455貢。もしくはモンストラスロアの120貢を参照。

ブラッディーペタルは豚を捕食中のため、冒険者たちがこの場を去るならば攻撃してきません。

冒険者が戦うならば、部位数を冒険者の数-1の状態で戦闘となります。


《足跡追跡判定》に成功するか、ブラッディーペタルの広場から戻ると、クラッシュベアの跡を正確に追えます。

クラッシュベアを追跡すると、木々が開けた広場に辿り着き、そこでクラッシュベアが新たな獲物であろうゴブリンを貪っている所です。

クラッシュベアは冒険者たちを見ると、ゴブリンを放して次なる獲物として冒険者たちを狙ってきます。

戦闘開始です。

※クラッシュベアには剣のかけらが8個入っています。


戦闘終了後、冒険者ギルドへ戻ると職員がサラへ連絡をとり、すぐにサラがやってきます。

サラはクラッシュベアを見ると、「グリズリーではなかったのね……。これは報酬を上乗せしないといけないわね」と、報酬アップを約束してくれます。

そのままサラに誘われて食道楽列車メルグへ行くと、ペティによりVIP用の食堂車へと案内されます。

しばらくすれば、メイドがグツグツと音を立てる鍋を持って来てくれます。

その中には熊の肉が野菜と共によく煮えており、コク深い香りをさせています。

一口食べれば濃厚なジビエの脂が口の中を支配し、そして僅かな獣臭さもさせません。

これは一緒に煮られている野菜の効果もありますが、不思議な風味のスープが一番の働きをしているのでしょう。

気が付けば鍋の中身は空っぽになってしまっていました。


結果的に、この国の有力者であるサラと交流を深めた冒険者たちですが、次なる依頼は何が待ち受けているのでしょうか。

そして、どんな美味しい料理を食べれるのでしょうか。


成功報酬:5000ガメル+次回の冒険までの追加:17000ガメル

経験点:14000点

成長回数:8回

名誉点:200点

アビスシャード:4個

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