食道楽列車メルグについて

【食道楽列車メルグ】

ケルディオン大陸を走る、魔導鉄道です。

鉄道ではありますが、決まった線路を持たず行先に線路を作り、通った後には線路を回収して進んでいきます。

この列車は様々な町を巡り、様々な土地を駆けていきますが、その目的地は『美味い物があるところ』であり、新たなる食材、美味しい料理を目指しています。

オーナーである“車長”メルグの方針から、人族も蛮族も区別なく乗客・乗員として扱われ、問題を起こせば区別も容赦もなく『食材』として扱われてしまうので注意が必要です。

主な乗員は蛮族ではコボルド、人族ではエルフなど器用な種族が多く、それに次いでウィークリングやナイトメア、アルヴなどの差別を受けやすい種族が多いのが特徴になっています。

列車の構成は、線路の敷設と運転を行う先頭車両、メルグの居室である2号車、メルグの食事専用の厨房である3号車、食料庫である4号車、各乗員の居室となる車両である5~30号車、乗客・乗員用の厨房である31号車、特別な乗客用の食堂である32号車、一般の乗客用の食堂である33~35号車、客室である36~50号車の、計50車両となっています。

各客室は豪華であり、それぞれが高級ホテルの一室の様に作られています。

列車自体は魔動機文明の時代にできた物で、大破局の際に破壊されかけた先頭車輌をメルグが確保して、徐々に車両を増設しながら現在まで運用しているそうです。

この列車の向かう先には、先触れと斥候、露払いを兼任してフライングカルキノスが先行することが基本であり、町や村はこのフライングカルキノスの登場でメルグが来ることを知ります。

向かう先の町に冒険者ギルドがあれば、食料調達のための依頼を出す事もあり、その依頼の数は膨大になるため一時的な特需が発生することもあります。

また、冒険者たちが依頼の食材を持って来た場合は、その一部を使い報酬の一環として料理を振る舞ってくれる事もあるそうです。

人族も蛮族も区別なく乗るこの列車は、世界でも数少ない双方にとっての安全圏であり、交流圏となっています。


“車長”メルグ

オニクスバジリスク/男性/450歳

食道楽列車のオーナーであり、列車の名前にもなっているメルグ本人です。

最高位の蛮族の一角ですが、その興味と判断基準は全てが『食』であり、そこに蛮族と人族の区別はありません。

そのため彼の列車は蛮族も人族も、等しく乗客・乗員、そして食材として扱われます。

また、大陸のどこかには彼の最高の食材を隠し集めた、食料庫があると噂されていますが見つけた人はいません。


“総料理長”ダイナ

エルフ/女性/380歳

食道楽列車において、総料理長を務めるエルフの女性です。

厨房全体の統括が仕事だが、それ以上にメルグの食事を作る事が1番の仕事。

自身の料理人としての全盛期が今であり、そしてこれからは衰退するのが見え始め、後進の育成に苦慮しています。


“車掌長”ペティ

コボルド/男性/20歳

食道楽列車において、車掌長を務めるコボルトの男性です。

多様な言語に通じ、ほぼ全ての種族の存在と会話ができます。

客への対応や、言語が通じない同士の通訳などその業務は多岐に渡り、常に忙しそうにしていますが話しかけると微笑みを絶やさずに対応してくれるでしょう。

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