ニシーセ王国について
【ニシーセ王国】
ケルディオン大陸西部の海岸沿いにある、アルフレイム大陸に最も近いとされる王国です。
惑星の北半球にはありますが、比較的赤道寄りに存在するため四季こそ存在しますが温暖な土地になっています。
海側は貿易港で栄えていますが、首都付近を除いて漁村は活気に乏しいです。
東側は森林地帯が広がり、その先には逆さに昇る滝『カロロッポの滝』と、滝から繋がる火山地帯が特徴的です。
土地自体は肥沃であり、食料生産に極めて向いていますが、その反面人族の領域は狭く国全体でも人口は3万人程度となっています。
これは土地が肥沃であるが故に、そこに住む蛮族や魔物たちも良く育ってしまい、人族が領土を広げる事が困難になってしまっている事が原因です。
特に森林地帯は、蛮族たちの領域となっており、人族が安易に踏み込むことはできない状態になっています。
ニシーセ王国は人間が5割、エルフが3割、リカントが1割、その他種族合わせて1割で構成されています。
【シガヒ森林】
ニシーセ王国の東側に広がる、広大な森林地帯です。
鬱蒼と茂る木々により日光が遮られ、昼間でも薄暗い環境にあります。
人族の領域から程近い場所までなら危険度は低いですが、一度踏み込むとその肥沃な土地に支えられた、強力な魔物や蛮族たちが牙を剥いてきます。
時折この森から人族の領域にまで蛮族や魔物が出てくる時がありますが、往々にして弱者が追い立てられた場合がほとんどという、険しい弱肉強食の土地です。
【カロロッポの滝】
本来であれば陸から海へ向かって流れる川ですが、海抜が低いため逆に海水が陸に流れ込む川があり、その先にこの上昇する滝『カロロッポの滝』があります。
どの様にしてこの滝が水を押し上げているのかは定かではありませんが、滝壺から常に爆発音が続くことから恐らく何らかの熱源が滝壺に存在し、それに熱された水が上昇しているのだろうと考えられています。
【グンニーバ火山】
カロロッポの滝の先にある、超高熱の火山地帯です。
常に活発に活動しており、所々から溶岩が流れ出ては地下へ流れ込んでいきます。
この火山が吹き出す火山灰が肥沃な土壌を生み、地熱がこの地域一帯に温暖な気候を与えているとされています。
しかしこの過酷な環境はあらゆる生物を阻み、ごく一部の耐性を持った生物しか生息できない未踏破領域です。
【黄昏の西端亭】
ニシーセ王国の王都に存在する冒険者ギルドです。
冒険者ギルドとしては中規模で、駆け出しの冒険者から中堅、ベテランまで在籍しています。
所属する冒険者たちへの支援が手厚く、ライフォス神の神殿と薬師が常駐する薬局が併設されています。
また、駆け出し向けにギルド独自に発行しているパンフレットが無料で配布されているのも、多くの駆け出したちが集まる理由とされています。
放浪者にも一時的な拠点として解放しており、常に数名の放浪者の姿が見られています。
【NPC】
“禿頭王"ドッヘンキス
人間/男性/55歳
ニシーセ王国を束ねる国王です。
その政治方針は『安泰』であり、事実彼の統治期間中はこの肥沃故に過酷な土地において、蛮族たちから人族の領土を減らされていません。
究極の事勿れ主義であるため、人族に友好的であったり中立的であるならば、蛮族ですら受け入れる事すらあります。
しかし彼の統治に対し、昔から「消極的過ぎる」という意見もあり、議会ではしばしば突き上げられています。
そのストレスからか、彼の頭は国王となった20代後半から薄くなり、現在は完全な不毛地帯に。
そのため、ついた渾名は“禿頭王”となってしまいました。
“商公女”サラ
エルフ/女性/22歳
ニシーセ王国国王の、5番目の子供です。
父親であるドッヘンキスとは種族が違いますが、これは母親である正室がエルフのためです。
5番目の子であるため王位継承権は遠い彼女ですが、自身の居場所を社交界ではなく商業の世界と定め、自ら商会を開いてアルフレイム大陸との貿易事業を主導しています。
常に有力な商品と強力な冒険者を求めており、自ら冒険者ギルドに視察に来る姿もしばしば見られています。
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