キャンペーン1話 【Menu:スチームポッド】

【Menu:スチームポッド】

※推奨冒険者レベル:初期作成


冒険者たちが拠点としている冒険者ギルドに行くと、ギルド内がいつもよりも賑わっています。

多くの冒険者たちが依頼の掲示板に集まり、次々と依頼を受注していくのですが、明らかに依頼の量がいつもよりも多いです。

話しを聞いてみると、『食道楽列車メルグ』がこの町に向かって来ており、その先触れの人が食材調達の依頼を大量にしていったと教えてもらえます。

『食道楽列車メルグ』について知っているか判定する場合は、《見識判定》を達成値8/10/14で行います。

達成値8で成功すれば「食道楽列車メルグとは、ケルディオン大陸を走っている魔導列車であり、どの様な場所にも線路を敷設しながら美食を求めて進んでいる」と分かります。

達成値10で成功すれば「食道楽列車メルグが町などに来る際には、事前に先触れの乗員が訪れて通告したり、今回の様に冒険者ギルドに大量に食材調達の依頼をしては、成功報酬の一部として食事を振舞ってくれる」と分かります。

達成値14で成功すれば「食道楽列車メルグのオーナーは“車長”と呼ばれる人物であり、高位の蛮族ではあるが人族も蛮族も区別せず、ただ『食』にのみ関心を向けているらしい」と分かります。


冒険者たちが依頼を探すならば、自分たちの冒険者レベルに合わせた依頼だと『スチームポッドの種の納品依頼』があります。

『スチームポッド』について知りたければ、《魔物知識判定》となります。

※スチームポッドについては、ルルブⅠの454貢もしくはモンストラスロアの119貢を参照。

冒険者たちが依頼に行くならば、冒険者ギルドのスタッフからこの町の近くにある、徒歩で6時間程度の森林地帯に生息していると場所を教えてもらえます。


スチームポッドの生息する森に入り、しばらく歩いていると達成値6で《足跡追跡判定》を行います。

成功すれば、複数の小さな足跡が目的地である地点へ向かっていると分かります。


目的地へ着くと、そこでは3体の蛮族がおり、スチームポッドを倒したところでした。

彼らは妖魔語で楽し気に話しており、スチームポッドから種を抜き取って食べようとしています。

蛮族の正体については《魔物知識判定》です。

成功すればそれが『ダガーフッド』が2体と『ホッグフッド』が1体だと分かるでしょう。

※ダガーフッドについては、ルルブⅠの438貢もしくはモンストラスロアの66貢。

※ホッグフッドについては、ルルブⅢの342貢もしくはモンストラスロアの69貢。

このままでは依頼の品がフッドたちに食べられてしまいます。

戦闘開始です。

※ホッグフッドには剣のかけらが3個入っています。部位のどちらに入れるかは、GMの判断とします。


戦闘終了後、フッドたちが残したスチームポッドの種も回収できます。

冒険者ギルドに帰り納品すると、その際に『食道楽列車メルグの食事券』がもらえます。

これは食道楽列車メルグが町に到着してから使える物で、納品した食材を冒険者ギルドで記載してもらう事でそれに応じた食事を列車で食べられるというものです。

冒険者が食事券をもらい、納品した食材を記載してもらったところで外から歓声が聞こえてきます。

外を出てみると、町の外にいくつもの家が繋がったかの様な巨大で長大な列車が到着しており、汽笛を鳴らしています。

そう、それこそが『食道楽列車メルグ』です。

冒険者が列車へ向かうと既に多く人が集まっている中、列車から1体の仕立ての良い服を着たコボルド(ここでは名乗りませんが、彼は『“車掌長”ペティ』です)が降りてきて、流暢な交易共通語で話しかけてきます。

「皆様、お騒がせして申し訳ございません。これより当列車は、オーナーの意向により1月程この地に停車いたします。ご不便をおかけしますが、ご容赦ください」

「そして事前にお伝えしました通り、冒険者の皆様方においては食事券をお持ちいただければお食事を提供する用意がございます。是非、ご利用くださいませ」

そう言った彼は最後にペコリとお辞儀をすると、列車に戻っていきました。

それと入れ替わりに多くのコボルドやエルフたちが列車から降りてきて、案内板を設置したり声をかけて案内しています。

冒険者が案内に従い食堂車両に入ると、メイド服を着たアルヴの女性がお冷と交換で食事券を受け取り、少しの間待つとお皿を持って来てくれます。

「どうぞ、スチームオイルのパスタでございます」

そこにはシンプルなペペロンチーノがありますが、にんにくの香りに混ざりフレッシュで良い香りがします。

それは冒険者が取って来たスチームポッドの種から搾られたオイルの香りであり、にんにくの風味と引き立て合いながら、そして唐辛子の辛みを鮮烈にしてくれています。


食事を終えた冒険者たちですが、列車を降りた途端に、その腹から次の食事を求める音がします。

次なる食材を持って行く日が、冒険者たちの腹は既に待ち遠しいようです。


成功報酬:500ガメル+次回の冒険までに2000ガメル

名誉点:30点

経験点:2500点

成長回数:2回

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