キャンペーン2話 【Menu:ガメルフィッシュ】

【Menu:ガメルフィッシュ】

※推奨冒険者レベル3


『食道楽列車メルグ』が冒険者たちの拠点の町に停車してから、およそ一週間。

冒険者たちが依頼を受けるために冒険者ギルドへ行くと、食道楽列車メルグからの食料調達依頼は依然あるようです。

というよりも、むしろ増えています。

食道楽列車メルグを利用する町の人々が増えている事も関係あるのでしょう。

そこで冒険者たちが依頼を探していると、受付嬢から依頼を紹介されます。

それは「『ガメルフィッシュ』の捕獲依頼」です。

ガメルフィッシュについては、《見識判定》を達成値8/10以上で成功すると以下の情報が分かります。

達成値8では「ガメルフィッシュとは、300年前の大破局以前に絶滅したとされる魚の一種です。かつての魔法文明の時代には、とある王族が好んで食べており、金に糸目をつけずに買い集めていた事から「金の成る木」ならず「金になる魚」として『ガメルフィッシュ』と呼ばれる様になりました。絶滅の原因は定かではありませんが、魔導機文明の時代にはその姿を消したそうです」と分かります。

達成値10以上では、「絶滅したとされるガメルフィッシュですが、唯一例外的にニシーセ王国の一部の海岸において、近年少数ですが生存個体が見受けられています。その近辺の漁村では漁獲量を決め、この魚が今度こそ本当に絶滅してしまわないように管理しているとのことです」と分かります。

つまり、冒険者たちは絶滅したはずのガメルフィッシュが唯一生息する漁村へ行く必要があります。

目的地の漁村までは、徒歩で3日、馬車で1日の距離にあります。

乗合馬車が出ており、乗合馬車で行く場合は1人5ガメルとなります。


目的地の漁村に辿り着くと、どうにも活気がありません。

村人たちも、全体的に困った様子です。

話しを聞くと、「ここ数日ガメルフィッシュの姿が減ってきている。海は特に異変はないから変だとは思っているんだけども、それとは別に海岸に蛮族が増えたせいで調べようもなくて困っている」と言われます。

すると村長がやって来て、「海岸に住むマーマンならば何か知っているかもしれないが、ガメルフィッシュが数を減らしているのと同時に海岸に蛮族が増えており近付けない。代わりに話しを聞きに行って欲しい」と頼まれます。

マーマンについて知りたければ、《魔物知識判定》に成功する必要があります。

※マーマンについては、ルルブⅡの376貢。もしくはモンストラスロアの73貢を参照。

村長からはガメルフィッシュの捕獲とは別口に、改めて個人的に調査を依頼をしたいと言われ、報酬は1人当たり300ガメルです。

海岸へ行くと、3体の蛮族に絡まれているマーマンの女性を見つける事が出来ます。

様子を見ると、蛮族たちはマーマンにこの海岸からの立ち退きを迫っているようですが、マーマンが頑としてそれを断っているようです。

というより、それぞれの言葉は通じていないので雰囲気で何とかしている様子です。

蛮族たちについては、《魔物知識判定》に成功する必要があります。

成功すれば、彼らがサーベルフッドであると分かります。

※サーベルフッドについては、ルルブⅠの439貢。もしくはモンストラスロアの67貢。

サーベルフッドたちを倒せば、マーマンと話す事ができます。

なお、本来マーマンはエルフ語とマーマン語しか使えませんが、冒険者たちに両言語の話者がいない場合は交易共通語で会話をします。

これは村人たちと交流をする中で覚えたものです。

マーマンからは「あのサーベルフッドたちは、ガメルフィッシュの養殖場を独占するために、蛮族の1人が遣わしてきた者たちだ」と言います。

ガメルフィッシュについて聞くならば、「ガメルフィッシュは本来は、とっくの昔に自然界においては絶滅した魚だった。でも、この海岸に埋まっている魔動機文明の遺跡がガメルフィッシュの養殖場であり、この近辺に出現していたガメルフィッシュたちは経年劣化で壁が壊れて外界と繋がった遺跡から出てきていた個体たちだった。私たちマーマンはそれを知っていたが、別に言うものでもないので黙っていた」という。

ガメルフィッシュの養殖場については、「最近になって魔動機文明の遺跡にこだわる蛮族が、その養殖場である遺跡の地上側の出入り口を発見した。そいつは養殖場の独占をするために、手下のゴブリンたちを使って村人たちや他の蛮族たちを近付けないようにさせていた。ガメルフィッシュが減ったのは、壊れた壁が直されたため」と教えてくれる。

また、ガメルフィッシュの養殖場の場所も教えてくれます。

これは一々他の蛮族に干渉される生活を嫌ったためです。


ガメルフィッシュの養殖場の入口へ行くと、特に見張りもいないです。

入っていくと罠もなく、奥の部屋に巨大な養殖用の水槽と計器を見ている蛮族と、その周囲に盾を持った蛮族が2体います。

この蛮族の正体については、《魔物知識判定》に成功する必要があります。

この蛮族はアンドロスコーピオンとシールドフッドです。

※アンドロスコーピオンについては、ルルブⅡの375貢。もしくはモンストラスロアの72貢。

※シールドフッドについては、ルルブⅠの440貢。もしくはモンストラスロアの68貢。

アンドロスコーピオンは冒険者たちに対して、自身の見つけた研究対象である遺跡を奪いに来た存在だと判断し、排除しようとします。

戦闘開始です。

※アンドロスコーピオンには剣のかけらが5個入っています。


戦闘終了後、戦いの余波でアンドロスコーピオンが補修した壁が壊れ、再び養殖場と外界が繋がります。

また以前の、ガメルフィッシュが泳ぐ希少な海が戻って来るのです。

村長にこの事を報告すれば、喜んで報酬の300ガメルを渡してくれます。

また、ガメルフィッシュを綺麗に〆て持たせてくれるでしょう。


冒険者ギルドへ戻り納品すれば、『食道楽列車メルグの食事券』に記入してもらえます。

列車へ向かえば、コボルドの車掌が食堂車へ案内してくれます。

食堂車ではエルフのメイドがお冷と交換で食事券を受け取り、少しの間待つと湯気立つトレーを持って来てくれます。

トレーにはガメルフィッシュの塩焼きと、アラ汁が置かれています。

塩焼きは脂がノリ、ナイフを入れればそれだけで脂が溢れ出てくるほどです。

口に入れれば、一瞬トロでも食べたのかと錯覚するほどの旨味を持った脂が、口の中で弾けます。

アラ汁もアラ特有の生臭さは全くなく、なによりダシの良い香りが漂っています。

口に入れれば出汁の風味と共に、濃厚な魚の旨味が溢れ出てきて、冒険者たちの舌と鼻を喜ばせます。

気が付けばすぐに食べ終わってしまいますが、しっかりとした満足感があるでしょう。

列車を降りた冒険者たちの体には活力が満ち、また明日も頑張る力が溢れます。

次なる食材を求めて、また冒険の始まりです。


成功報酬:1000ガメル+次回の冒険までに追加:3500ガメル

経験点:4500点

名誉点:50点

アビスシャード:2個

成長回数:3回

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る