【Menu:ボルケーノマンモス】
【Menu:ボルケーノマンモス】
推奨冒険者レベル:13
冒険者たちはメルグから直々に依頼をされることになります。
それはグンニーバ火山に生息する、ブレイズマンモスの狩猟です。
※ブレイズマンモスについては、ルルブⅢの367貢。もしくはモンストラスロアの117貢を参照。
また、グンニーバ火山までは前回のベジタブルブーケを採集した際に辿った道のり。
つまりは途中まで馬車で2日、徒歩で6日をかけてベジタブルブーケの生息地まで行き、そこから更に1日をかけて火山の麓まで辿り着き、ブレイズマンモスの生息地まで半日をかけて進みます。
が、これは本来ならばの話しです。
依頼を受ける場合、メルグは「よし、それなら善は急げだな。お前たちはここにいろ」と言い、先頭車両の方へ向かいます。
しばらくすると、冒険者たちの乗るVIP用の食堂車の後方連結部が切り離され、そしてガタンゴトンと揺れが起き始めます。
窓の外を見れば、徐々に加速して流れていく景色が見えるでしょう。
聞こえてくるものは、メルグの声が車内アナウンスをする声です。
「次の停車場所は、グンニーバ火山。グンニーバ火山だ。乗員乗客は揺れに注意していろ」
そう、食道楽列車メルグは、冒険者たちを乗せてグンニーバ火山まで動き出したのです。
約1日で駆け抜けた列車ですが、グンニーバ火山の麓で停車します。
「さて、ここがグンニーバ火山だ。期待して待っているぞ」
食堂車に戻って来たメルグが冒険者たちにそう言うと、扉が開かれます。
途端に熱気が外から流れ込み、冒険者たちを襲うでしょう。
外に出て火山を進むと、周囲には常に硫黄の匂いが立ち込め、すぐそばにはドロドロと流れる溶岩が溢れています。
汗をかきながらもブレイズマンモスの生息地まで向かうと、その巨体が遠くから徐々に見えてきました。
ただし、横倒しに倒れた姿で。
冒険者たちの目指していたターゲットは、巨大なアンデッドに倒され捕食されている最中でした。
この巨大なアンデッドが何者かは、《魔物知識判定》に成功すると『ジャイアントゾンビ』だと分かります。
※ジャイアントゾンビについては、ルルブⅢの384貢。もしくはモンストラスロアの140貢を参照。
すわ、ジャイアントゾンビとの戦闘かと身構えると、突如その姿が冒険者たちの視界から消え、そして巨大な何かがどこかに墜ちた様な振動が届いてきます。
ジャイアントゾンビの代わりに冒険者たちの前に姿を現したのは、10mを越える燃え盛る巨体のマンモスです。
《魔物知識判定》に成功すると、それがブレイズマンモスの上位種である『ボルケーノマンモス』だと分かります。
※ボルケーノマンモスはこのシナリオオリジナルのエネミーです。データは別紙参照。
ボルケーノマンモスの鼻による一撃がジャイアントゾンビを屠ったと覚ると、次いでマンモスは冒険者たちに狙いを定めます。
戦闘開始です。
戦闘終了後、巨大すぎるボルケーノマンモスの運搬に冒険者たちが難儀をしていると、そこに食道楽列車メルグが走ってきます。
多くのスタッフたちが降りてくると、見る見るうちにボルケーノマンモスの解体が進められていきます。
解体された肉を総料理長であるダイナが溶岩で熱された天然石を利用して調理をし、周囲には美味しそうな匂いが漂ってきます。
とは言え、そもそもが超高温の世界で生きるボルケーノマンモス。調理にはまだまだ時間がかかりそうです。
すると、ペティに案内され冒険者たちはVIP用食堂車へ通されます。
そこでは既に、食事の用意が始まっていました。
前菜にスチームポットの種から搾られた油を使った、ペペロンチーノ。
スープにフェアリーテイル。
魚料理にガメルフィッシュの塩焼き。
肉料理にクラッシュベアの煮込み。
サラダにベジタブルブーケ。
ドリンクにグレンウィスキーのカクテル。
デザートにコスモグレープのゼリー。
冒険者たちの旅路を巡る様に、フルコースは出されて行きます。
そして、そして。
最後を締め括るメインがやってきました。
ボルケーノマンモスのステーキです。熱された天然石のプレートの上で焼かれるそれは、レアでありながらウェルダンの様な芳醇な香りをさせます。
滴る脂と肉汁は甘さすら感じる程、濃厚な旨味を溢れさせます。
肉質は硬いですが、しかしそれは噛みきれないのではなく、歯切れの良さと心地よい歯応えを両立した弾力です。
冒険者たちは最高のご馳走を食べているのです。
それから数日後、多くの人々が食道楽列車メルグに集まります。
冒険者たちも見守る中、警笛が鳴らされます。
そう、遂に食道楽列車メルグが次の土地を目指して動き出すのです。
多くの美食を与えたこの列車が動き出し、徐々に小さくなっていきます。
こうして、冒険者たちの旅は一旦幕を閉じます。
しかし、食事が一度食べ終わってもまた新たな食事をする様に、冒険もまた新たな冒険があるもの。
それでは続きは、またいつか。
成功報酬:18000ガメル
経験点:1000点
成長回数:1回
アビスシャード:0個
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます