エピローグ

「巫女のお仕事ご苦労様~」


「はい。2日間でしたがとても貴重な体験をさせていただきました」


「そう言ってもらえると嬉しいわ。それと、すべて解決したから!」


「ほ、本当ですか! なんてお礼を言ったらよいか……」


「いいのよ。困っている人を助けるのがわたしの仕事だから。でも忘れないで。今回やった丑の刻参りは簡易版。教えはしないけれど、本来の手順でやると必ずお互いが死ぬ結末になるから」


「は、はい。きもめいじます」

「よし! それじゃ今からがわら人形に打ち付けた釘を抜きにいきましょうか」


 本殿裏にある夫婦杉の、上下逆に並べられたわら人形の釘を、保科茜として2日間巫女を務めた黒瀬リンが今まさに抜こうとしていた。




⭐︎




次回『触らぬ神に祟りなし』公開中

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ふたつのわら人形 三夜間円 @tukisiroro

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