3‐7.終わりの二人への応援コメント
あぁ、この二人の終焉は切ないですね。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
シャーディヤとイスハークはもう少し平和な国にいたら、普通にハッピーエンドになる二人ですからね…。
他の章のキャラはなんやかんやで最初から問題を抱えてるのですが。
編集済
終章 食卓の裏側への応援コメント
完結おめでとうございます。
短くはない作品ですが、最後まで弛緩せずに読ませる実力に脱帽です。
四人の少女の物語はそれぞれ独立しています。
しかし、四人合わせて起承転結というか、最後のヒロインであるラーストチカが犠妃として死ぬ運命を脱する展開になっているせいで、
「前三人も描かれないだけで実は殺される直前になってやはり生を選んで生き延びた可能性もあるのでは」
「だからこそ、前三人の現実的な死の場面も描かれていないのでは」
という希望的な観測も個人的には持ちました(むろん、ギュリやシャーディヤなど現実に帝国のどこかで生き延びることが必ずしも幸福ではないと思われる少女もいますが)。
物語が飽くまで少女たちと関わってきたルェイビンの視点で終わり、饗宴の主賓である大帝が最後まで姿を現さない、彼の本質は謎に包まれたままの結末もそれ自体が迷宮のような底知れなさが感じられて良かったです。
追記
「ラストーチカ」と誤記していました。「ラーストチカ」でしたね。失礼しました。
作者からの返信
最後まで読んで応援コメントをくださり、そしてレビューも書いていただき、誠にありがとうございます!
他の三人も含めた結末について。
私もそこは結構加減を調整して、もしかすると4人全員生きてるかもしれないし、逆に悲観的に考えるとラーストチカもあのあとすぐに捕まって殺されたのかもしれない、人によって読後感が違う終わり方にしたつもりだったので、そう読んでもらえて今日は良い気分で眠れそうです。
(やたら情報収集を続けていたラーストチカだけが生き残る、というのが一番説得力があるアンサーだとは思いますが)
終章 食卓の裏側への応援コメント
完結おめでとうございます。どんな終わりになるかとハラハラしておりましたが、本当に示唆に富んだラストと言いますか……あんなに恐ろしかった習わしも、女の子たちの決意や覚悟も結局は自分で自分に首輪をつけていただけに過ぎないと判明し、虚しい……虚しいがゆえに残酷なお話だなと思いました。
たぶん唯一無二の読後感だと思います。
ここまでたっぷりと楽しませていただきました。ありがとうございました。
作者からの返信
わー、嬉しいお言葉、ありがとうございます!
物音がしてもスルーするルェイビンをオチにしようと決めて考えた、若干玉虫色なところもあるラストなのですが、丁寧に物語を読み取ってもらえたことで、私も書いた意義をより深く感じることができました。
まずは今日実里晶さまに読んでもらえて良かったと、しみじみと喜びを噛み締めています…!
4‐15.誰よりも特別な物語への応援コメント
やっぱりラーストチカだけは犠妃として殺される運命に抗するんですね。
この後どうなるかは分かりませんが、そこに不思議と救いを感じました。
作者からの返信
ありがとうございます。
逃走を選ぶ前振りの描写を後から足しているので、やっぱり、と思ってもらえてほっとしました。
4‐15.誰よりも特別な物語への応援コメント
ようやく変化が!!
喜んでいいのかわかりませんが、続きが楽しみです!
作者からの返信
ありがとうございます!
刹那的なスタンスはあんまり変わってませんが、なんやかんやで恋(?)をした女の子は強いということですね。
あとは今まで不幸そうに終わった女の子たちの存在も、ラーストチカを別の行動に導いてる気がします。
1‐4.ご馳走の欠片への応援コメント
「かわいそうはかわいい」企画でお見かけしました。参加するか迷って、でも自分のはちょっと違うかもと思い控えましたが、こちらお邪魔させていただきました。
緑豆の丸餅、とても美味しそうです。
作者からの返信
ありがとうございます!
「かわいそうはかわいい」って結構ニッチで定義が難しい趣味ですが、興味を持ってもらえたなら嬉しいです。
4‐12.恋ではない何かへの応援コメント
普通だったら「つらい境遇の中でも幸せな時間があってよかった」と言いたいところなんですが、手放しで喜んでいいのかわからないところが複雑な状況だなと思います。とくにルェイビンの考えていることが今ひとつわからないというか、やっぱり謎の多い人物だな……と感じます。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
私も自分が読者だったら首かしげてると思います…。
本文に書いた通りルェイビンは仕事としてラーストチカの要望を叶えてるだけなんですけど、そうしながら何を考えているのかはわかんないですよね。
何か深いことを想っているのか、それとも今日の夕飯の献立のこととかを考えているのか…。
編集済
4‐11.ある昔話への応援コメント
これまでの犠妃たちの内、アイデンティティを偽っているラーストチカだけがルェイビン本人のアイデンティティに切り込む展開が秀逸ですね。
ただ、彼の語るアイデンティティも真偽は定かでない(ラーストチカとの精神的な交流を拒否するための予防線かもしれない)点に哀しさを覚えました。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
おっしゃる通り、ルェイビンは言ってることが全部嘘というわけではないけれども、わりとその場しのぎで適当な態度をとっています。
ただ彼自身はその点についてそこまでおかしいことだとは考えてなくて、本当の自分的なものを問われてもそんなのはわからないのが普通じゃないのかと答えそうです。
編集済
4‐10.天空と大地とへの応援コメント
これまでの与えられた帝国の饗花宮の部屋から出ようとしなかった三人の少女に対して四人目の本来は一番無知蒙昧なはずのラーストチカだけが高い視点から帝国を一望する、読者にも帝国の繁栄や技術的先進性が明らかにされる展開が皮肉ですね。
他の少女より無知な故に知ろうとする好奇心、欲求も強いということでしょうか。
ただ、「服従しか知らない」と自らを語る第三章のシャーディヤもそうですが、ラーストチカの「どうでもいい現実に生きるくらいなら夢の中に生きたい」という言葉にも蒙昧な少女の言葉としては達観し過ぎていてやはり少し違和感を覚えました。
ラーストチカは正に死ぬために帝国に来たわけなので。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
この場面はラーストチカの故郷の場面との対比で私も好きな場面です。
教育の場面を端折ってるので説得力はないかもですが、ラーストチカは姫君になりきろうとしているうちに賢そうな言動と思考を身につけている気がします。
だから演技の結果もありそうですね多分。
4‐9.偽物の姫への応援コメント
搬贄官の青年の名は庖厨官のルェイビン(漢字を当て嵌めるとどういう字面になるのかずっと考えています)に対して最後まで出てこないんですね。
ラーストチカを本来来るべき公女の偽者と喝破したルェイビンが
「時々お前のような偽者が身代わりに来る」
「搬贄官も本当は気付いているくせに気付かないふりをしている」
と告げる描写にこの二人が少女を生贄として帝国に連れてきて殺す残酷な仕事に短くはない歳月を費やしていることを示す奥行が感じられます。
誤記報告になりますが、一箇所だけルェイビンの名が「リウン」とされています。
作者からの返信
語字のご報告ありがとうございます!
リウンはかなり前に書いた作品のキャラ名で(彼にも敬語をやめる描写がありました)、深層意識の深さを実感しました…。
男子キャラ二人の仕事に慣れた感じも、描写を褒めてもらえて嬉しいです。
搬贄官の彼の名前等、何となく考えてる設定はあるので、いつかまた続編的や前日譚的なものが書けたらいいなと思ってます。
(ちなみに「偽王の晩餐と姫君の首」という短編集の過去作に、つながりが少しある短編を二つほど載せています)
4‐9.偽物の姫への応援コメント
ルェイビンは気がつきそうにないなと思っていたらすぐ気がついたのでビックリしました。なんとなくデリカシーがない男性のような気がしていたのですが、やっぱり食材を見極める目は確かなのかな。
作者からの返信
ルェイビンのことをよく見てくださっているコメント、ありがとうございます!
食材を見極める目は確かと言ってもらえると、彼は多分機嫌が良くなると思います。
ちなみに私はルェイビンは別に観察力がないわけではなくて、ただちょっと感情のキャッチボールがずれてるっぽい人なのかなと思ってます。
ラーストチカみたいな大幅におかしい女の子が来ると常識人側に回るけど、普通に可哀想な女の子を前にするとKY寄りになる。
そういう接するキャラによって違いが出てくるところがあるんじゃないかなと思って、各章の彼を書きたいように書きました。
4‐7.宝石付きの手袋への応援コメント
すごくスムーズに出荷されていってしまう……!
冷静になるとそのスピード感にゾっとします。
作者からの返信
ホラー部門応募作なので、ゾっとしてもらえると嬉しいです。ありがとうございます。
葛藤がないとサクサク話が進んじゃうんですよね。
一番感情的になるのが幼馴染にお前はお前だと言われたときっていうのが、彼女らしいなと思います。(ヒロインが怒りをあらわにする場面って、この作品だと珍しいので…)
4‐7.宝石付きの手袋への応援コメント
半年も身近にいた少女、しかも仕えている公女に生き写しの娘が殺されるのに教育係のお婆さんは随分あっさりしてますね。
そもそもが言い含められての役目ですし、「元は農奴の娘だから」という前近代的な差別意識が根付いているからかもしれませんが。
作者からの返信
むしろ自分の仕事の結果に達成感を覚えるタイプのおばあさんをイメージしてます。
他の章の国に比べると、物事を深く考えない人が多そうですね。
4‐6.古城での教育への応援コメント
母国である公国自体の貧しさとその最底辺である農奴の少女の不遇さの相乗効果でラーストチカの一生の寒々しさが浮かび上がりますね。
作者からの返信
ありがとうございます!
ラーストチカが嬉々として犠妃になる展開に説得力が生まれるように、他の三人と比べるとかなり文化資本に乏しい生活にしてあります。
2‐7.帝国への旅立ちへの応援コメント
ディティロが来世、バッタになりますように。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
そしてヒロインたちを取り巻く状況のどうしようもなさを見事に読み取ってくれたレビューも、本当にありがとうございます!
ディティロの来世は、ハルティナの残した呪いがどう働くか次第ですねー。
でもディティロは今世でもっと辛い目にあってほしいので、とりあえず来世は保留でお願いします…!
4‐5.最初で最後の口づけへの応援コメント
自分以外の何者かになりたいラーストチカに対して彼女が何者であるかを知った上で愛しているスーシャとのすれ違いが切ないですね。
作者からの返信
ありがとうございます!
スーシャも負け試合だとわかっているので、一方的に傷つけて勝ち逃げする戦法をとっています。
4‐3.姫君の身代わりへの応援コメント
トントン拍子に運ばれて行ってて悲しいです……。
作者からの返信
これまでの女の子は消極的で逆らわない感じでしたが、ラーストチカは積極性に突っ込んでいきます…。
ちょっと変わった女の子ですが、ぜひ最後までよろしくお願いします。
4‐3.姫君の身代わりへの応援コメント
どの犠妃も理不尽で悲惨な運命には違いないのですが、生まれながらの王女である第二章のハルティナなどと比べてもラーストチカは無知な分だけ哀れですね。
作者からの返信
そう言ってもらえると、頑張って主人公を書き分けたかいがあります。ありがとうございます。
ハルティナは執筆前はもっと開き直ったキャラの予定だったのですが、書いてみると意外と繊細な女の子になってましたね…!
4‐1.おとぎ話と少女への応援コメント
最後の北の国はロシア系なんですね。
作者からの返信
主人公の出身地の風俗や文化はヴァイキング関係の本も結構参考にしているのですが、広すぎてどこにも行けない狭い感じはやっぱりロシアなイメージで書きました。
今までの章とはちょっと雰囲気違いますが、楽しんでもらえると嬉しいです。
3‐13.祈りと食事への応援コメント
女の子が死ぬたびに季節がうつり変わるのが悲しい情景です。大帝、けっこうハイペースで食べてるなあ。ルェイビンはいつも自信満々なのに女の子からは心の中で悪趣味と思われていて、不憫です。
作者からの返信
搬贄官の彼の一年の移動距離も半端なさそうですね。
ルェイビンはわりと章によって書き方が違うのですが、変なところでやる気と自信がある点は大事にしてます。
そういうちょっと変なキャラが気に入ってもらえたなら、とても嬉しいですね…!
3‐10.絨毯に雌羊をへの応援コメント
犠妃たちが望むもののささやかさに胸が打たれます……。
作者からの返信
そう言われてルェイビンは無理難題言ってくる女の子が来たらどうするんだろうと考えてみたのですが、彼は普通にNOと言える気がします。
でもできる範囲のことをはしてくれると思うので、女の子たちにはもっとわがままになっていいんだよと言ってあげたいですね。
3‐7.終わりの二人への応援コメント
大嘉帝国許すまじ…! という気分になります。せめてふたりが本当の愛情で繋がっていたことが救いです。
作者からの返信
シャーディヤとイスハークは、年の差だけどどっちも若いってところが気に入ってるカップルなので、気にかけてもらえて嬉しいです。
ありがとうございます!
編集済
3‐4.王と妃への応援コメント
相変わらず艶麗な筆致ですね。
イスハークは二章に出て来たディティロとやや似た立場のキャラクターですが、こちらは自分の非力さを知って認めており、描き分けが成されている点が見事です。
ただ、「服従しか知らない」という自己分析の言葉が本当に服従しか知らない十一歳の少女に出せるだろうかと少し引っ掛かりました(シャーディヤは確かに彼女の境遇としては適応能力の極めて高い聡明な少女なのでしょうけど、それは自分の境遇に一切疑問を持たない蒙昧さと表裏一体の聡明さなので)。
追記
私は飽くまで一読者としての感想を書いているだけでして、作品を書かれるのは飽くまで作者様ですので、そちらの方針を最優先にされて下さい。
作者からの返信
コメントありがとうございます!
登場人物は絶対にそこまで考えない問題は、今書いてる作品でもちょいちょいやらかしているのですが、ここは視点の制限をせずに書いた場所ですよ、というのがはっきりわかる書き方を身に着けたいところです…。(我慢するより書きたい描写を書きたいので)
第三章だけ()で書いたモノローグがないので、そのあたりもちょっと他の章と並べると書き方にブレがあるのかもしれません。
別の作品に取り組んでいる関係で今すぐ修正するのは難しいのですが、また読み返して修正する機会を作りたいと思います。
登場人物・用語紹介・あとがきへの応援コメント
独特な物語で面白かったです。
作者からの返信
ありがとうございます!
こういう話で何ができるのか、もっと自分の書けるものを極めたいです!