完結おめでとうございます。どんな終わりになるかとハラハラしておりましたが、本当に示唆に富んだラストと言いますか……あんなに恐ろしかった習わしも、女の子たちの決意や覚悟も結局は自分で自分に首輪をつけていただけに過ぎないと判明し、虚しい……虚しいがゆえに残酷なお話だなと思いました。
たぶん唯一無二の読後感だと思います。
ここまでたっぷりと楽しませていただきました。ありがとうございました。
作者からの返信
わー、嬉しいお言葉、ありがとうございます!
物音がしてもスルーするルェイビンをオチにしようと決めて考えた、若干玉虫色なところもあるラストなのですが、丁寧に物語を読み取ってもらえたことで、私も書いた意義をより深く感じることができました。
まずは今日実里晶さまに読んでもらえて良かったと、しみじみと喜びを噛み締めています…!
編集済
完結おめでとうございます。
短くはない作品ですが、最後まで弛緩せずに読ませる実力に脱帽です。
四人の少女の物語はそれぞれ独立しています。
しかし、四人合わせて起承転結というか、最後のヒロインであるラーストチカが犠妃として死ぬ運命を脱する展開になっているせいで、
「前三人も描かれないだけで実は殺される直前になってやはり生を選んで生き延びた可能性もあるのでは」
「だからこそ、前三人の現実的な死の場面も描かれていないのでは」
という希望的な観測も個人的には持ちました(むろん、ギュリやシャーディヤなど現実に帝国のどこかで生き延びることが必ずしも幸福ではないと思われる少女もいますが)。
物語が飽くまで少女たちと関わってきたルェイビンの視点で終わり、饗宴の主賓である大帝が最後まで姿を現さない、彼の本質は謎に包まれたままの結末もそれ自体が迷宮のような底知れなさが感じられて良かったです。
追記
「ラストーチカ」と誤記していました。「ラーストチカ」でしたね。失礼しました。
作者からの返信
最後まで読んで応援コメントをくださり、そしてレビューも書いていただき、誠にありがとうございます!
他の三人も含めた結末について。
私もそこは結構加減を調整して、もしかすると4人全員生きてるかもしれないし、逆に悲観的に考えるとラーストチカもあのあとすぐに捕まって殺されたのかもしれない、人によって読後感が違う終わり方にしたつもりだったので、そう読んでもらえて今日は良い気分で眠れそうです。
(やたら情報収集を続けていたラーストチカだけが生き残る、というのが一番説得力があるアンサーだとは思いますが)