ずっと眺めていたくなる。

図鑑形式の作品で、古くは「鼻行類」「アフターマン」といった著作の系譜にあたる本作は幻の生物の記録書となっている。短編というボリューム感が、あわよくばもっと長尺の作品として読んでみたい気分を誘う。それでもセンスオブワンダーに溢れた野心的な作品。