暴言に見えて暴言じゃない。アリアの導きの虜になってしまいます。

主人公のアリアは、迷える人に助言を与え、悩みの解決の糸口を与えたりする聖女というお仕事をしています。
それを、「導き」というのですがアリアの導きは暴言ギリギリの罵りに近いもので。

確かに暴言に近いものなのですが……ただの暴言じゃないんです。
表面上、相談者が一番言われたくないであろうことなんだけど、本当は誰かにビシッと言って欲しかったはずのことでもあるんですね。

そこから逃げていたら、いつまでたっても前に進めない。誰かが言ってあげなくてはいけないことを、オブラートに包まずガツンとぶつける。
故に、相談者の心に深く深く刺さります。

うわ……それ言っちゃうのか……自分なら言えないな、と読者は思うでしょう。
だから、妙なスッキリ感があるし爽快感があり、痛快です。
相談者たちの悩みをバッサバッサと切り捨てて解決していくアリアの導きのファンになってしまいます。

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