ドクズ、チョロイン、チュウニ、嫌われキャラにどんどん惹かれる面白さ!

 現代芸術家の、会田誠さんの創作がイケるクチの人は、絶対にビンゴの『私、宇宙人なんだけど?』(真田宗治著)です!
 上掲の会田誠さんは、かつて六本木ヒルズの森美術館で個展を開いた程の大家です。ですが、全国のPTAから「天下の森美術館が、事もあろうに…」とのお叱りが殺到w 急遽R18コーナーが設けられる始末… 確かに破壊力のあるエロや暴力も展示されたとても素晴らしい個展でした。
 閑話休題。
 所謂テッパンの、お約束的な、ヒーローとかヒロインとかは、もちろん、出て参りませんw
 主要な登場人物をはじめ、出てくる人物は皆さん、どっかイッちゃってるキャラばかり。もうホントやりたい放題の人しか出てこん…
 主人公は真性キングオブクズ、ほんとドクズクズ。その幼馴染みはチョロインでヤンデレみあるし。主人公が狙う美少女転校生はチュウニだし。途中から加わる狼少女は……
 けれど、眉を顰める間もなく笑わされてしまうのです。そして気づいたら、所謂テッパンの嫌われキャラたちを、愛おしく(いと惜しく)感じるようになっていました。この不思議w
 19話まで拝読しレビューしましたが、先に皆さまが仰るように、貴作品の疾走感を、まずは是非にも味わって下さい。きっと魅了されます。
 そして常識に囚われる脳が如何に揺さぶられるか、貴作品でその脳震盪も愉しめたら、きっと今夜のお酒の味も変わると思います?

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