読む側の心に寄り添う被災エッセイ ― 能登半島地震

 読む側の気持ちが沈まないように、という意図があるのではないかと、作者様の柔らかで靭やかな文体に、ついつい思ってしまいます。
 『令和6年能登半島地震、被災中です』(宮草はつか様著)の毎日のご更新を、いつも心待ちにし、不謹慎ながら愉しませても頂いております。またSNSをしないわたくしにとっては、貴作品は貴重な情報源でもあります。
 「1月18日 避難所のおばちゃん」まで拝読しレビュー★致します。
 基調は明るいです。テンポもノリも良いです。それが読む側の救いとなるから、読み続けることができているのだと存じます。大変有り難いエッセイではないでしょうか。応援コメント♡で、書籍化を仰っていた方に大いに同感します。
 ようやく家の瓦が修繕され雨漏りも直り、一つ心配事が解決されたようです。屋根瓦が壊れてから18日目にしてやっと、です。雨天が何回あったでしょう… 平時では考えられない状況、このようなどうにもならない不条理な有様を、淡々と、時にコミカルに綴られる作者様を支えたい、被災地を支えたい、という気持ちもムクムク湧いてくる、そんなエッセイでもあります。
 最後に。改めましてこの度命を落とされました方々のご冥福をこの場を借りましてお祈り申し上げます。合掌。

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