シンプルに物語の完成度が非常に高くて読み応えがある作品。

恥ずかしながら私はブロマンスという言葉をこの作品で知った。

知らない人のために念のため引用しておくと
ブロマンスとは”2人もしくはそれ以上の人数の男性同士の近しい関係のこと。性的な関わりはないものの、ホモソーシャルな親密さの一種とされる”(wikipediaより)

意味を知ってこの物語を読むと確かに完全無欠のブロマンスである。
ただ、私のようにブロマンスを知らなかった者でも心の底から楽しめる物語であった。
もしかしたらいや間違いなく、ブロマンスの意味を知って敬遠してしまうような人でも
楽しめると私は太鼓判を押したい。

物語の根幹としてブロマンスの要素はあるが、
シンプルにストーリーが面白いのだ。私は読む手が止まらなかった。

そして、そのストーリーを際立たせるのが、流麗な文章だ。
美しい語彙と読みやすさが両立され、豊かな感情と情景がひしひしと伝わってくる。
なおかつテンポが良く無駄が無い。なんということだ、完璧すぎる。
どんなストーリーかはあえて言及しない。私が語るよりも読んでもらったほうが良い。

ああ、良い物を読ませていただいた。
ぜひ、貴方も堪能してもらいたい。

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