死の匂いに酔って溺れたい……

まだ途中までしか読んでいませんが、レビューします。
死神の世界で目覚めた、記憶を失ったロミという少年。彼が記憶を取り戻していく姿が印象的な物語です。

まず、死神の世界に魅了されます。幻想的で、魅惑的。まるで妖精でも飛んでそうな穏やかさ。
だからこそ、ふとした瞬間に香ってくる死の匂いに怖気がつきます。

さらに読み進めていくうちに、ゆっくりと自分の現実の感覚がなくなっていくような気がします。
この感覚に、「ああ、これが死なのか」と妙に納得してしまいました。

魅力的で溺れたくなる、でも危険な影が見え隠れする死神の世界。
この雰囲気、最高です。大好物です。

……いやー、私の文章力で伝えきるのは難しいですね……。スミマセン。

また、個人的に、ロミと他の登場人物のやり取りは、「何が正義なのか?」、「何がその人にとって最善なのか?」と、こちらに問題提起をしてくるようで考えさせられました。
対立している価値観を読むのが好きな自分としては、ここも推しポイントです!

死の世界に酔いたい人、オススメです!

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