凪と渚

油に水

プロローグ

平凡。

私はそんな言葉にちょうどよくあっていた。

毎日毎日天気や知り合いとの会話以外、全部全部同じことの繰り返し。

毎朝同じ時間に起きて、料理して、7時14分に家を出る。

7時25分の電車に乗って、7時45分に学校に到着する。

私は一人や二人しか友達がいなかったから、挨拶だけ交わして静かに荷物の準備をしていた。

正直、青春とかそういうのには性に合ってないし、そういうのはいらなかった。

けれど私はまるで同じゲームを繰り返し繰り返ししているような感じでとてもつまらなくなっていた。趣味のひとつなく、毎日ただただ勉強か家事をしているのみ。

どうしても、なにやっても人生が面白いと感じることはなかった。


異世界に連れ去られるまでは。


私は今日も孤城第3部隊で戦う。

この話は私が戦友と共にメトジ型になるまでの物語だ。

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