補遺2 静的現実、魔術、特異点
世界にはルールがある。
大衆の認知により形成され、そのせいで我々の認識する世界は翼の付いた金属塊が空を飛んだり、板切れを使って離れた場所にいる人間と連絡がとれたり、国や地方という単位でわざわざ使う言語が異なったり、変なルールのある変な世界となっている。
この、大衆の認知により世界のルールが流転する様を『静的現実』と呼ぶ。
また、この『静的現実』には『魔術』と、その先にある『特異点』という2つの例外がある。
『魔術』とは個々人の世界観や心のうちに抱えた独自ルールを現実に反映させ『静的現実』を一時的に歪める行為である。
また、『静的現実』から外れながら、なんらかの形で永続的に存在し続ける現実の歪みを『特異点』と呼ぶ
『
また、古来より『魔術』を扱う魔術師の最終目標は『特異点』を生み出すことであったが、今やその志は地に堕ち『魔術』を便利な道具として扱う派閥が優勢である。
オラクル・アウトサイダー 空き巣薔薇 亮司(あきすばら りょうじ) @akisubara_ryoji
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