概要
孤独な人間
ある鄙びた地方のある薄汚れた団地の一室で、うらぶれた二十六歳の青年は孤独な一日を過ごす。これはそんな青年の歪んだ思考の吐露。
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!濁り水に唾を吐く
うらぶれた精神世界から紡がれる、取り留めのない思考の断片たち。
ただの妄想? 諦観? 孤独をこじらせた人間の末路?
答えはないのだけれども、だからこそ考える意味がある事柄たち。
時間の無駄? 暇人? ただの気取った人間の繰り言?
その真意は、人間の成れの果てにしかわからない。
閉鎖的な空間そのものをあらゆる方法で表現した短編になります。
内容や構成からして人を選ぶ作品ではありますが、本編を読んで少しでも興味を持った方には是非とも最後まで読んでほしい隠れた名作です。平易ながらも見事に的を射た表現の数々をはじめ、青年の鬱屈した思考や皮肉が余すことなく描写された文章。そして、言葉にできない閉塞感…続きを読む