「よかろう、ならば暴力だ」「お前は何を言っているんだ」

マリウスという「星の人」すなわち異星人の美少女がいる。彼女は戦闘人形で、地球人のタカフミは彼女のそばにいて……彼女の「思い切りの良さ」に頭を痛めている。
何を言っているのかよく分からないかもしれませんが、まずはキャッチフレーズをご覧いただきたい。
それが全てを物語っています。

そしてストーリーは、宇宙の平和や国際関係がからむ話で、そういう中では地道な交渉が必要だというのに……うん、やっぱりキャッチフレーズが全てを物語っています(笑)

そしてマリウス以外にも、食欲魔神の美少女とか、何でそのあからさまな言い訳に気づかないのとツッコミたくなる軍人とか、そういう異星人ばっかり出てきます。
宇宙国際社会というシリアスな世界と、こういうキャラたちのギャップがたまりません。

実は「星を掘る、黒髪が揺れる」という前作があるお話ですが、読まなくても充分楽しめます(もっと楽しみたい方は、ぜひ前作もご覧ください)。

ぜひ、ご一読を。

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