オラにギャグセンスをわけてくれ!(切実

 ギャグ。それは険しき道。

 ギャグ漫画やお笑い芸人を見る際は、偉そうに評論家気取りの感想を抱きつつも、いざ自分が考える立場になると面白い事が思いつかない。

 「これは良いかも!」と、良いアイディアを思い付いたとばかりに勢いで書くも、一晩置いて再度見返すと「……あれ? スベってね?」と冷静になってちょっと恥ずかしくなる。

 つまり、私が何を言いたいかと言うと……『誰か、オラにギャグセンスをわけてくれ!(切実』


 そんなギャグコメディの洗礼を受けている私は、最近ギャグセンスを磨くために物量作戦を決行しています><

 これは何にしても才能があるとは言えない私が、人並以上の結果を追い求める際によくやる常套手段。


「物量は才能の壁を超える! 否ッ! 超えるまでやれ!」


 この脳筋スタンスこそが、これまで私を支えて来た生き方!

 と言う事で何をやったかと言うと、主に3つの事をしてました。


 ①とにかく読む・観る


 ネットで評価の高いギャグコメディ作品の漫画やラノベ、そしてアニメを調査。


 【ヒナまつり】

 このテンポ感……作者は天才か!?


 【女子高生の無駄づかい】

 日常系でなんでそんな斜め上発想のネタが作れるんだ……作者は天才だった。


 【男子高校生の日常】

 男子高校生の生態……面白すぎるw

 

 【ディーふらぐ】

 【よつばと】

 【この素晴らしい世界に祝福を】


 ボケたおすのではなく、セリフの掛け合いやツッコミってやっぱり一段上のセンスが必要ですよねぇ。しかも作者一人一人、ボケとツッコミの緩急や強さが違うので、どう自分の作品に落とし込んでいけばいいのか悩むという……。


 

 ②笑いを真剣に深堀・調査する


 ・上記以外の作品も色々と読み漁り、その作品の面白かったシーンや凄いと思ったシーンを深堀し、『何で面白いと感じたのか』『何が凄いと思ったのか』を具体的な言葉に変換・抽象化し、メソッドの形にまとめる。

 ・一巻一巻のアマゾンレビューを調査し、その巻からどんな感想を読者から引き出せているのかを確認


 これらの調査結果はデータとして残していたのですが、ある時ふと総文字数を確認してみると、調査記録が単行本小説ぐらいになっていたという衝撃の事実(汗

 この調査時間を執筆に当てていれば、カクヨムコンにエントリーできる長編作品がもう一作出来ていたかもです(・ω・;)


 

 ③場数を踏む


 色々読んで考えた結果、私は思考が真面目過ぎて斜め上の発想が出来ない事が弱点だということを実感しました(・∀・; )

 ですが、執筆は時間が掛かるので、執筆活動だけでこの斜め上の発想の経験を積むには時間が掛かり過ぎる。

 そこで何処かに斜め上の発想の場数を大量に熟せる場はないものかと調べた結果……ドンピシャ(死語)な所があったのです!!


 それは正にといったサービス【ボケて(bokete)】

 ユーザーが投稿した大喜利のお題に対して皆でボケるというサービスサイトで、その中には数多くの秀逸なボケが存在し、『何でこのお題からそんなにストーリーを膨らませてボケられるの!?』と衝撃を受けた事も1度や2度ではないという。

 そんなサービスを見付けた私は早速サイトに登録し、ボケ道を究めんと歩み出した訳ですが、そこで待ち受けるは挫折の日々でした。

 私の硬い頭では良いボケが思い浮かばず、「これだ!」と思い付いて投稿しても評価が貰えず。悔しい思いをしながら色んなボケを読んでは、評価を貰えるコツは無いかと調査する日々。

 

 もはや、小説の為にボケの練習をしているのか、ボケてで評価が欲しくて練習をしているのかわからなくなってきた頃、私は面白い発見をしました。

 それは、『高い評価を受ける人は、1つお題からストーリーを大きく膨らませてボケる』『評価が貰えない人は、安易な下ネタや暴言や中傷でボケようとする』というもの。

 これは小説にも繋がる話なんですよね。確かに流行などから似通った作品が数多く出ますが、その中でも頭一つ飛びぬけている作品は、物語の膨らませ方が他のコピー作品と違って独自性やしっかりとした世界観があるんです。

 良い作品と悪い作品の特徴と言うのは、漫画、小説、アニメ、そしてボケ、どれも似通ってくるんだなと改めて勉強になりました。


 そんな私は今も新たな趣味として毎日ボケてます(笑)


 


 そんなこんなで勉強と実践の日々を経て成長した私は、カクヨムコンで結果を残す為に執筆へと向かいましたᕦ(ò_óˇ)ᕤ


 そして……。


 「……あれ? スベってね?」

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読み専な私が執筆に挑戦する奮闘記 七瀬 莉々子 @nanase_ririko

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