主人公の、ちょっとひねくれた騎士・ライアンは、突然現れた多数の魔獣たちに騎士団ごと襲われ、ただ一人満身創痍ながらも生き残ったが、魔獣たちが次に町を蹂躙するのをなんとか止めようと祈ると、悪魔リリアが現れ、願いを叶えたいのなら魂を掛けて自分と契約してほしいと言う。
最初は冗談だと思い本気にしなかったライアンだが、リリアの、魔獣を一瞬で屠る超常の力を見てようやく彼女が本物の悪魔であることを理解し、国を救うために魂を掛けて契約することになる。
感想:悪魔リリアがとにかく可愛くて悪魔っぽくなく、むしろ天使のような純真さに参ってしまう。自分の魂を掛けて契約を結び、国に迫る脅威を打ち払え、と思うライアンの騎士としての意気にも感動するし、国に迫る脅威も複雑な事情があり、ミステリー要素もあってどんどん先が気になって読み進めてしまう。
オススメです😈⚔️
主人公が巻き込まれた騎士団壊滅事件をきっかけに、国を滅ぼさんとする「脅威」を追う事になるという、実に筋道がしっかりとしたストーリー構成をしています。
そして、一つ謎を解決したかと思えば芋蔓式に疑惑が浮かび上がり、主人公らは新たなる驚異の元へと導かれ……このストーリーの論理的なロジックというのが実に気分よく組み立てられています。
また、情報収集や現場検証といった捜査シーンもじっくり描かれており、悪魔パワーでごり押しズドーンの雑な解決をせずしっかり筋道立てて事件を追っているのも好感が持てます。
そして、爪弾き者の主人公と、どこか抜けつつぎこちなくも真摯に向き合う変わり者の悪魔という組み合わせが実に味わい深く、互いの足りないものを補い合っている感じがして、まさにバディものといった感じがします。
国の脅威を払う二人の活躍、とくとご覧あれ。
王国に仕える身でありながら、その規範にそぐわぬ騎士
人の魂を刈り取る悪魔でありながら、心優しい悪魔の少女
二人の出会いから物語は始まります
登場人物、構成、描写、感情とロジックに基づく展開の起伏と緩急
どれをとっても秀逸です
しかしそうした技巧や設定は、作者様がこれと決めたテーマ、結末に向かって収束するためのものに感じさせられます
確固たる伝えるべきものが
時に美しく、時に哀しげに、時に荒々しく、時に楽しげに、時に儚く
世界に無限の色と光を与え照らしている
解放のための物語
その中心が描かれている
私はそう感じました
是非お手にとりください
国を守るために命を捧げた騎士と、彼と契約し、願いが叶う瞬間まで共に生きることを決めた悪魔を描いた、異世界ファンタジー作品です。
突如始まった魔獣の大進軍によって、主人公を含めた騎士団は壊滅状態に陥ります。
主人公自身も魔獣に包囲され絶対絶命、それでも国許に危機を知らせるために無謀な突撃を試みようとしていました。
そんな折に現れたのは一人の少女。彼女は命を引き換えとした契約を提案し、主人公はなりふり構わず受け入れます。
彼が望んだのは、国に迫るあらゆる脅威を排除する力。
契約によって魔獣を退けた主人公は、約束とばかりに命を差し出そうとしましたが…
急転直下の展開が連続し、非常に読み応えがある作品です。
ぜひ読んでみてください。
Episode1まで読んだレビューです。
ライアンは騎士としての仕事をこなす中、凶暴化した魔獣の群れに遭遇して彼一人残して騎士団は壊滅しました。困っているさなか、魔術師の格好をした少女リリアと出会いますが、その彼女を守ろうとしたとき、彼女は一言。
「貴方の魂を、私にください!」
この一言からライアンとリリアの物語は始まります。
リリアは悪魔でありながらも、悪魔らしくない性格ですが悪魔。そんな彼女に持ちかけられた契約をライアンは結んで、魔獣の群れの追い払います。
その後、更に重い契約、『魂の契約』について話を聞くとライアンはすぐに魂の契約をすることにしました。
内容は『国に襲う脅威を打ち払う』
これがこの先どのように意味をしていくのか。
脅威とはどのような形で現れるのか。
テンプレのない王道とも言えるファンタジーの世界観で、ミステリー要素もあります。そして、ファンタジーを初めて読む人におすすめできる内容です。読んでいくことにライアンとリリアの二人に愛着は湧きますし、ストーリーもちゃんと設定に沿っていて、安心して読み進められます。
この先、Episode2は何があるのでしょうか?
読む自分はこの先読むのが楽しみです。
皆様、一読してみてはいかがでしょうか?