永遠の輪廻を断ち切るのは、宿命か恋か

世界を灼く宿命を背負った少女、フィアル。
百年に一度、裁可を下す――あまりにも酷であるが、逃げることなく向き合う彼女の芯の強さ、そして過去と『今』との間を揺れ動く気持ちは、宿命などではなく『人』である。

背後から何度も囁かれる理(ことわり)に抗おうと思えたのは、幼なじみのリミーナやシレイスの存在が大きいだろう。
特にリミーナは明るく元気な女の子で、ふたりのシーンは可愛く微笑ましい。
シレイスのまっすぐな思いもまた熱く純粋で、フィアルに染みこんでいくのは当然だと思える。

紅蓮の輪廻に繋がれた乙女は、その恋心で世界をどう変えていくのか。
是非ご一読ください。

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