悪役令嬢先輩が断罪されたので、母国のために働くことをやめました。

先輩が悪女として断罪された。
他国からの留学生であるベルがそれを知ったのは、先輩が国から完全に姿を消してしまった後だった。
第二王子の許嫁であることを除けば非の打ち所がない先輩は、わずかなヒントと指示をベルに残していた。
ベルは、先輩のために母国に帰らず国にとどまることに決める。
国の文官として城勤めを始め、着実に地位を確立していくベルは、第二王子の目に留まり第二王子付き文官に昇格する。
ベルは横暴ともいえる第二王子の行動に苦しみながらも、先輩を迎えに行ける、その時を待ちつづけた。
月日がたち、ついに先輩を迎えに行く手はずが整う。迎えに行くと先輩はベルの予想通りの姿で、待っていた。
ベルは先輩を連れて、再び城のある王都へ戻る。
情報も、根回しも完璧。ベルこと、魔王ベルフェゴールは見事、第二王…続きを読む