アオハル体現作

青春とはこういうものだと感じられる作品でした。
秘めたる恋に始まり、友情・衝突、切ない記憶と展開していき迎えるほろ苦い結末。
登場人物をとって見ても、創作にありがちな”どこにいるんだ”という突飛さがなく、いい具合に生々しさを感じられたのも良く思いました。
フィクションのなかに心地よい親近感を見出せる高い文章力もかなり好みです。

あえて難を挙げるとすれば、地の文がかなりの比率を占めているので、Web媒体作品として考えると小説というよりはエッセイのような印象があるくらいでしょうか。

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