心に残り続けるもの…

ページをめくる手が止まらなくて一気読みしました。

三日森が月子と過ごすうちに自分の世界を広げて、新しい感情を覚えていく。

そんな彼の成長が青春と思春期の複雑さを表していて、気がついたら三日森を心から応援してました。

月子の初恋もまた切なかったです。相手に一生会えないから、始めることもできないし終えることもできない…、読んでいて涙が出るシーンでした。

でもそんな複雑な痛みを持つ月子だからこそ三日森の頑なな心に響いたのかなと思ったり。

恋だったのかもしれない、でも恋だけでは語れない、そんな2人の「好き」が描かれていて、ぜひ皆さんに読んでいただきたい作品です。

こんなに素敵な物語をありがとうございました。

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