「あれ? あの子たち元気かなぁ?」と、いつもどこかで想っている

これまで自分が読んだ、カクヨムの作品の中で、一番長いのが本作(42万文字)でした。
そしてまたファンタジーを読むのも初めての経験でした。
なぜなら自分はファンタジーをあまり得意としない読者だったからです……。

この物語がその既成概念を、門戸を、開いてくれたのかもしれません……!
読んでみて、
「おもしろっ!!! かわいいっ!!!!」
それが答えです(笑

ゆっくりゆっくりと読み進めていきました(多分三週間ぐらいかけて)

古い例えで恐縮ですが、映画ネバーエンディングストーリーで、バスチアン少年が分厚い本を抱えて読み始めた時のような、そんなわくわくが詰まったお話なのです……!!!

読者として自分はふたりとゆっくりと向き合いました。
夜中にふと目を覚ました時、ごはんを食べ終わった時、空を見上げてる時、そういった生活のふとした合間に、
「あれ? あの子たち元気かなぁ?」
と、顔が浮かぶのです。
そしてスマホをひろげて読む。
「ああ、良かった、元気じゃないか」と納得します。いや安心します。
それを繰り返して42万文字を共に歩みました。

読後、
「ああ、きっとあの二人はまたどこかで笑っているんだなぁ」
小さな喪失感と共に、そんな感慨に浸りました。

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