概要
七つの種族と精霊が息づく世界で、私は白い人馬と旅をした
「星々の驟雨、嘴を穿つ。虹の乙女、生を受ける。白き王子、乙女を救う。二人、七色の糸を紡ぐ。虹の御旗、影を晴らす」--平凡な人生を送っていたトリルの瞳の中には、虹があった。ある日、国家機密『影の予言』に謳われた『虹の乙女』に違いないと断じられ、七つの種族との絆を繋ぐ冒険の旅に出ることになってしまう。『白き王子』と目される人馬のアイン、宮廷魔術師のスーとともに旅を始めたトリルは、大陸の東側で牛人の国、水人の国、森人の国を訪れ、各種族と交流を深める。さらに、古代遺跡の発見、邪な力を用いる者達との戦いを経て、トリルとアインは互いに想い合うようになるが……