とってもハッピーなファンタジー!オススメ!

幸せなのだなあ。
とっても良いのだなあ。

主人公、トゥトゥは、竜の心がわかる、「祝縁」を持って生まれ、白薄荷の宮で、竜のお世話をして暮らしています。(天職!)
黒玻璃城の次男に見初められ、思わぬ玉の輿、となるのですが、夫は、「堕ちた英雄」の後ろ指に苦しみ、
「自分のところに、本当に嫁に来るとは思わなかったよ。」
なんだかウジウジ言ってます。
そんなセイランに、トゥトゥはたまらず、「私は竜のお世話をしに、ここに来たのですっ!」と言い放ってしまいます。

さあ、この二人、どうなるでしょう?

物語はスッキリしていて、竜が空を飛ぶ疾走感が心地よく、セイランが、妻のおかげで前を向いていけるさまが爽やかに描かれています。
深い愛。
巡る生命。
癒やされる傷。
トゥトゥが大好きな、黒瑠璃城の竜たちが、とっても可愛い!
読了後、とってもハッピーな気分になれる、素敵な物語です。ぜひ、ご一読を!

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