一章10話 襲撃と街
数分前の事
フューフュー🎵🎵
と呑気に口笛を吹きながら馬を走らせていたグレディア。
その上を透明になったデリオースが並走しながら飛んでいる。
「あとどんぐらいで街に着くんだ?」
「さあ、馬に乗って走った事ないのでわかんないです。
しかし、馬というものも遅いですねぇ、これなら自分で走ったが早いでしょうに。」
「あんまり、俺らの基準で考えてやるな普通の一般人にとっちゃ自分で走るより圧倒的に早く便利なんだよ。」
「そういうものですか。」
そんな事を談笑しながら目的地へと向かう。
すると突然、肌を刺すような感覚を感じた。
「なんだ?」
その感覚を感じた直後、大量の矢がグレディア達の頭上から雨のように降ってくる。
ご丁寧に毒まで盛られた状態で。
「ちぃ!ブレイズウォール!!」
咄嗟に防御魔法を発動。
炎の壁を形成し頭上を守る。
その中に矢が着弾し全て黒焦げになる。
だが、第二陣が発射される。
防御魔法が解除された隙を狙い降り注ぐ矢の雨はグレディア達を直撃。
馬車自体は結界魔法が張り巡らされており貫けていない。
だがグレディア達は別だ、矢の直撃を受けてしまう。
グレディアは持ち前のステータスで無事だが馬はそうはいかない。
矢を数本受け、そのままのスピードで倒れ込む馬、それを引っ張り重心を戻すグレディア。
だが、当然急ブレーキに対応出来ていない馬車の中は大揺れで倒れ込む。
「すまん!馬がやられた!!」
「「え!?」」
大声を張り上げるグレディア、馬車の中から覗き込むカティナ達。
「馬鹿!出てくるな!!!!」
第3陣の矢が放たれる。
「くそっ!しゃあない!limit off!覇炎弾100連!」
馬車から覗き込むカティナ達をみて、間に合わないと判断し、常に掛けている制限を解き
金色のオーラを纏わせる炎の弾を数を瞬時に見分け、矢に向けて放つ。
そして、他の弾を矢が放たれた方向に向け全弾発射する。
「そこか!」
チュドーン!チュドーン!
ぐあぁ!?
そんな爆発音と共に悲鳴が森の中から木霊する。
そして、矢が飛んで来ないのを確認して放たれた方向に馬車の中にカティナ達を待たせて1人で歩いて向かう。
ちなみに、デリオースは飛んだまま着いてきている。
「おいおいなんだよこの数、如何にも怪しいですよって言ってるような格好してやがるし。」
炎が直撃した者たちは丸焼きとなり炭になっている。
直撃していなくても、濃密な魔力とあまりの爆風の余波で皆、絶命している。
そして、その者たちの服装が黒ローブにフードを深く被っていて如何にも怪しい。
黒ローブの胸元をみると、悪魔のような生き物にナイフというエンブレムが刺繍されている。
それは、見たグレディアは何かが分かったようだ。
「こいつら、まさか…」
それから半日後、遂に街に到着したグレディア達。
馬は蘇生の魔法が埋め込まれた宝玉を使い、蘇生している。(作製者は創造王と救済王の合作)
「ここが都市レディアンか…随分と高い塀だな」
到着したのはカティナの父達レディアン公爵家が治める領地、都市レディアン又の名を
最後の砦レディアン。
ここは公爵家とは思えない程、辺境の地にあり黒の魔障森林が隣接している都市である。
位は辺境伯になりそうだが、レディアン家が英雄の末裔なのもあり公爵家となっている。
「しかし、王都と公爵領で黒の魔障森林を挟むとはな、もし氾濫した時の被害は王都とは比べ物にならないだろうに…」
黒の魔障森林とはグレディアがいた方向から北に向けて続いており浅い草原などは比較的魔物も少なく被害はほぼ無いと言える。
だが、それは王都から見ての話でこの公爵領の僻地に関しては北の方が近く、浅い所の方が強力な魔物が出現する。(その分、冒険者達の力も比べ物にならないのだが)
カティナ達は王都から南に向けて出発し、だいぶ遠回りをして公爵領に帰って来ているのだ。
「しかし混んでるな、いつになったら入れるのやら…」
するとガルムが突然、荷台から顔を出し。
「申し訳ない、左の脇道の少し小さい扉に行ってもらえますかな、そこは貴族専用の入り口となっておりますので」
「なるほどな貴族専用の入り口を作って早く入れるようにしてるのか」
言われるがままに向かい、門番の目の前に止め確認してもらう。
「カティナお嬢様がお帰りだ、門を開けろ!」
そして、門番の長である門長が部下に指示を出し門を開けさせる。
「「「「お帰りなさいませ、お嬢様!」」」」
門を通ると、そこには4人のメイドが出迎えて並んでいた。
本日はここまでです。
黒ローブの正体とは…
次回に続きます!ww
そして、10話を突破しましたので!
新しく小説を書こうと思っております!
皆さんは元ヤンが最強!!みたいなお話お好きですか?
そういった、小説を書こうと思っておりますので!
是非、そちらもよろしくお願いします。
お気軽に感想、ご指摘のコメントお待ちしております。
では次回も乞うご期待!
To be continued……
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