「凛…。愛してる」

言葉がなければ伝わらない愛のことば。それは神の国でも同じ。
神の国へ嫁入りに選ばれたひとりの人間の少女。そのお相手は愛情表現が不器用な神であった。時折、尻尾を振る仕草が愛くるしく、言葉が不器用でも、どこか憎めない。少女は人間界で得られた経験を神の国で共有し、お互いの距離を徐々に縮めていく。
そんなふたりで過ごす時間が愛おしい。でも、想いは中々実らない。
その心のじれったさと想いの温かさと、みんなの可愛らしさとが綺麗に溶け合って紡がれる。
最後は心に芽生える想いの花を咲かせるような、素敵な愛の物語です。

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