概要
兄と弟。残されたメッセージ。
服役中の兄が死んだ。遺骨を引き取りにアメリカから帰国した弟は、墓地へ向かうタクシーの中で、兄との記憶を呼び覚ます。
柴田恭太朗様の自主企画【三題噺 #21】「記憶」「スイカ」「旗」と【三題噺 #19】「兄弟」「金」「タブー」に寄せて書きました。
彩霞さんに『カクヨム作品の感想文』内でご紹介いただきました!
https://kakuyomu.jp/works/16817330658568551380/episodes/16817330662076364855
柴田恭太朗様の自主企画【三題噺 #21】「記憶」「スイカ」「旗」と【三題噺 #19】「兄弟」「金」「タブー」に寄せて書きました。
彩霞さんに『カクヨム作品の感想文』内でご紹介いただきました!
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!兄が弟に宛てた、最後のスイカの暗号
ニューヨークのオフィスで働いている主人公は、服役中だった兄が亡くなったため、唯一の肉親として遺骨を取りに日本へ行きます。
遺骨の入った骨壺を受け取り、遺品の入った紙袋を手にした弟(=主人公)。彼はタクシーに乗ると、紙袋に一緒に入っていた一枚の便箋を手に取るのです。
そこには、子どものころに兄との手紙でやり取りをした「シード暗号」(=スイカの断面の種の並びを利用した暗号のこと)が書かれており、主人公はそれを解読することができたのですが、8文字あるうちの5字まで読んで止めてしまうのです。
兄の残した唯一の言葉を読みたい気持ちがある一方で、彼は兄に恨まれているかもしれないと心のどこか…続きを読む