【短編】ツンツン王女マリアの魔法学園日記〜プライドの高い王女様の語尾が「にゃん」になった〜

オールビール魔法学園には、オールビール王国の第二王女様が通っている。この第二王女——マリア・オールビールは、かつて孤児院で俺と一緒に暮らしていた。しかし、現国王の隠し子だったことが判明し、孤児院からいなくなった。

時が経ち、俺は魔法の才能を見出されてオールビール魔法学園に入学した。なんとその学園には、マリアも入学していたのだ。しかしどうやら噂によると、王宮内や魔法学園内でも微妙な立場らしい。そんな微妙な立場からか、マリアはかつての優しい面影をなくし、すっかり人を寄せ付けない冷たい性格になっていた。その性格のせいで、気がついた時には、マリアは学園でも孤立気味になってしまっていた。

だからこそ俺はかつてのようにマリアに笑顔になってほしくて、ある作戦を実行することにしたのだが——