777文字の寓話

――と、いう表現が日本語として正しいかは別として、一話目を拝読して真っ先に脳裏をよぎった印象がそれだったのです(※ひとこと紹介の続き)
印象強いですよ。刺さりますよ。

これを書いているのは最新が5話現在の時点ですが、どの物語もお話としても文章としても切れ味がよく、短くも――777文字ならそれは短いでしょう――どこか、しこりにも似た引っ掛かりを胸に残す読後感があります。
この読後感は短編ならでは、といっていいのかは分かりませんが、いずれにせよ、短くも鋭く一突きを入れてくる物語であると感じました。

所見ながら、こうした形式の話って数を揃えるのも粒を揃えるのも結構たいへんなものだというのが私の感覚なのですが、本作は安定の品質です。

ひとえに、「巧いなぁ」と。