黒く妖しく輝く星の輝きよ。
- ★★★ Excellent!!!
死んだ彼はケダモノだった。犯れることなら大体犯ったような人だった。
彼を喪って私の生活もぼろぼろと崩れていった。
死の真相を探るうちに見えてくるのは、破滅への抗いがたい魅力であった。
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この作品は非常に黒い。
テーマ性とか所業がではなく、表層のみに留まらない破綻者の描写が黒い。
傷んだ食道にテキーラを流し込むかのような突き抜けた痛快がある。
タイトルにもある通り、この作品はケダモノたちの日常、それこそ手慰みのようなものなのだろう。
その中でどれだけ破滅や悲鳴やロマンスが生まれようとも、それは彼らにとっては慣れた雑踏でしかない。
読んだ私はそんな雑踏に迷い込んだ旅行客と言ったところだろう。
周りを見渡し、立ち竦むしかなかった。