君と、君たちといた、あの夏の日を想う。
- ★★★ Excellent!!!
思い出は綺麗で。
あの夏の日の思い出は、いつまでも胸の中に刻まれていた。
青春の1ページ。今は遠い。
この物語は、4人の少年たちのひと夏の冒険譚。思い出のひと欠片。
先生の不正。
高級時計『アイオーン』
逃亡。
殺人事件。
点と点が繋がる時、恐ろしい真実を目の当たりにする。
ミステリーでもあり、青春ドラマでもあり、ちょっとだけ都市伝説も混じり合って、ヒヤリとしたり、時にくすりと笑え、ハラハラドキドキしたり。
そしてラストはスッキリできる、そんな物語。
しかしこの思い出は、あくまで少年たちのひと夏の思い出。突然の訃報。
それを思い出すきっかけをくれた友を、想う。時間は過ぎ去り、やがて疎遠になり、そして集まるきっかけをくれたひと。
【君がそばにいれば、僕は何も恐れない】
あの夏は、もう戻らないけれど。
最後まで読み終えた後、まるで夏の終わりのようでした。焦がれた夏が終わり、蝉の声が止んだ静けさを感じる、そんな素敵な物語。
少年探偵団ではないですが、謎を解き、犯人を特定するというサスペンスな要素と、無邪気な少年たちの青春ドラマが混ざり合った、冒険譚。
ここ夏の終わりに、ぜひ読んで欲しい作品です!