大人になっても消えないあの夏の光

中学3年生の知広は、ある日返された答案用紙の違和感に気づいた。書いたはずの答えが消されている──。先生に相談しようとした知広は、決して知ってはならない学校の闇に足を踏み入れてしまうのだった。

身の危険を感じた知広だったが、先生は信用できない。両親からは放置されている。頼れるのは──そう、友達だけ。

真っ直ぐで頼りになる朋也。大胆不敵な大輝。オバケが苦手な悠真。個性豊かな仲間たちとともに、学校の闇を暴くため、ひと夏の冒険へと旅立ちます。およそ130kmのロードムービー。その先に待っていた恐るべき真実とは──。

主人公の知広は、両親にありのままの自分を認めてもらえなかったという悲しみを持つ男の子です。作中冒頭では「誰も僕のことなんか心配しないし」と言っていた彼が、仲間たちとの冒険を通して、心に光を灯し成長していく姿は胸が熱くなります。

この作品には、大切な友達が初めてできた時のキラキラした気持ちが詰まっています。

あなたの中に眠るあの夏の光も目を覚ますかもしれません。

強くオススメします。

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